どうもこんにちはGです。
今回は「力技に頼るのは下策」ということについてお話したいと思います。
目次
組織で働く上で大切なことは?
若い人に多い「力技」がダメな理由
力技というのは、何かトラブルとかが発生して、それを何とか埋め合わせる為に自分が頑張ることを今回は「力技」と呼んでいます。
意外とそういう風なことをする人は多いんですよね。
何かトラブルがあったときとか、やるべきことをやってなかったときに、「じゃあお前どうするんだよ」ってなったときに
「僕がもう明日までになんとかします」とか「徹夜してなんとかします」とか「僕が身銭切ります」みたいなことを言う人が意外といます。特に若い人にですね。
ただこれは本人は良かれと思って、それこそドラマチックに物語の主人公にでもなったかのように自分が逆境を逆転するようなイメージで言ってるのかもしれません。
しかし、これはシンプルに無能の象徴なんですよ。
最初からその人がやるという話ではなくて、その人が誰かに依頼しておくとか、他の人にやってもらっておかないといけないみたいな、その人の交渉力が下手だったり、仕事が後回しになっていたり、連絡不足だったりして、思ったように進行していなかったという場合。
これはその人のプロジェクト管理力そのものが良くなかったという話なんですよね。
プロジェクト管理力、進行力が足りなかったことに対して、どのようにそれを埋め合わせるのかというときに、僕が全部頑張ればいいんでしょっていうのは、とても愚かな考え方なんですよ。
たしかに形だけは整うかもしれません。しかし全体的に根本的な問題は解決しないんですよね。
仕事をする上で大切なこと
仕事をするということは、その一回の案件をちゃんと遂行することだけではないんですね。
それをやることによって仕事をする為の仕組みや情報の流れ、指揮系統や人間関係とかそういった仕組みそのものが出来上がっていくことも重要なんですね。
例えばそこで連絡不足があったとしたら、じゃあその連絡不足はなぜ発生したのか、今からどうやってリカバリーができるのか、もしくはできないのか。
その人がやってもらえない、引き受けてもらえないのであれば、別の人に頼めないのか、というところも見えてくるわけで、そういったものを試行錯誤しながら、スムーズに仕事が回る仕組みが徐々にできていくわけです。
それなのに当事者が、僕が頑張りますとか、僕がやればいいんでしょっていう発想をしてしまうと、全ての成長機会がそこで失われるんですよ。
その人間が頑張って、ミスをなかったことにしちゃっても、同じミスって次も起きますよね。
だから大事なのは、そのミスをぐちゃぐちゃっとかき消して、ごまかすことではなく、ミスが起きない仕組みを作ることが本当は大事なんですね。
私がなんとかしますっていうのは、なんともならなくて、ただ取り繕いますって言ってるのと同じなんですよ。
「良かれと思って」のマズさ
そういう「いざとなれば自分がやればいいんでしょ」みたいなことを心に秘めて仕事してる人は結構いるんですよ。
つまり逃げ道を用意して、物事を考える人って意外と多いんですよね。
そういう人は、人に注意されたり責められたりするのが嫌だから、お前これどうなってんだよっていう風に、これは注意じゃないんですよ。まだこの時点では確認なんですよね。
確認されてるのに、じゃあ僕がやればいいんでしょとか、それは僕はやってきますよみたいな感じで、自分が背負うことで、悪くないでしょっていう様な反応をする。
これ物凄く人間そのものの行動として間違ってるんですね。
だけど本人は結構いいことだと思ってやってしまう。これが物凄くトラブルを招くわけです。
先ほど若い人に多いって言いましたけど、本人は良かれと思ってやってることが多いんですよね。
若い人ほど他の人に責められたくないというか、注意とか叱られたくないし、自分をよく見せたいっていうプライドが高いんですよ。
だからどうしても、そういった失敗を失敗と認めたくないんですよね。
でもそれは世界が自分と自分の周りで小さく完結しているから、そういう風になってしまうんですよ。
自分がミスしたくない、自分が叱られたくない、自分のプライドを守りたいんですよね。
組織で働く上で「会社が求めているもの」を理解することは大切
会社が求めているもの
だけど会社として欲しいのは、全体を最適化して進めていく流れが欲しいわけです。
その人がいくら毎回トラブルを直してくれる人だったとしても、その人が休んだらその仕事や会社は回らなくなってしまうのかという話になるじゃないですか。
それじゃあ意味ないんですよね。
例えば野球選手とか、個人の力一本で戦う世界の人なら別にそれでもいいんですけど、組織に求められているものというのは、自分でしかできない仕事じゃないんですね。
もちろん、その人がすごく優秀で、その人が働くことでとんでもない成果を出すなら、それは出したらいいと思うんですよ。
だけどそれと同時進行で、「そんなに優秀じゃない人でも仕事ができる仕組み」を育てていくのも非常に重要なんですよね。
やはり人間は永久には働けないし、普通に働いている最中でも体調を崩すときとか、色々あって本来の仕事ができないことがあるじゃないですか。
そういうときに今回は仕事ができませんじゃなくて、その人がいつもの力で動けなくても全体としてはちゃんと仕事が進む。
これができることが組織の強みなんですよね。
例えば、体調をボロボロに崩したスポーツ選手は休むしかないじゃないですか。だけどチームという組織では、その人の穴を他の人が埋めたらなんとかなりますよね。
結局、そうやって誰かが失敗しても、誰かがその穴を埋めることができるから、組織というのは凄く強くなるんですよね。
社会というのもある意味そうですよね。
色々な人達が集まって形成してるから、どこかに何かトラブルがあっても他の部分がそれを直したり、補ったりできるわけです。
つまり組織というのは、より生き残る為に、より成果を出す為に、そういったみんなでやる仕組みこそが最適であると、それが生き物として当然のことであるという前提で動いているんですよ。
「バカなんだな」と思われたくないなら
だから別に自分を殺せとかいう話じゃないんですけど、その方が効率がいいんだから、そこをちゃんと考えましょうということなんですよね。
僕が頑張ればいいんでしょとかみたいなのは、私がいつも言う社会的精神年齢がただ低いだけなんですよ。
会社にとって大事なのは、会社の仕事がうまくいくことであって、その人のプライドとか関係ないんですよね。
逆にプライド振りかざしてる奴なんか、周りは生ぬるい目で見ていますよね。
そうかそうかって言いながら、こいつバカだなって思ってますよね。
バカだと思われたくないとか思っている時点でバカなんだよということに気付かないといけないんですよ。
だから仕事ができないとか、人間関係がうまくいかないとか、そういうので悩む人は多いと思うんですけど、大半はその人の見ている世界が狭いっていうことなんですね。
世界が狭くて精神性が幼いんですよ。
だから求められていることをやれない、相手がして欲しいこともできない、そして自分の観点から見た意見しか言えない、結局被害妄想が強くなって世の中みんな敵に見えるっていうことになるんですよね。
全てを一度に解決する方法
だからそういった悩みには、例えば個別具体的に、コミュニケーションはこうしたらいいよとか、仕事のミスを減らすにはこうしたらいいよっていう話もあると思うんですけど、
まず本人の精神年齢を高めるというのが、全てを一度に解決する答えでもあるんですよ。
その為には、まず自分にこだわることをやめないといけないんですね。
自分は自分、人は人、されど仲良しみたいな感じで、「自分はこう思う。だからこうなんだ」じゃなくて、
「自分はこう思う。だけど他の人はそう思わないらしい。なぜだろう、でもそういうもんだよね世の中は」っていう風に思えるのが大人なんですよね。
白と黒の世界で生きてるのは子供なんですよ。大人の世界はほぼグレーじゃないですか。
これは人間関係もそうで、白黒つけたがる人間って嫌われるんですよね。白黒つけたがる人間は、自分とは違う色を責めたがるんですよ。
当然、人を責める攻撃性の高い人は好かれないんですよね。
好かれるとしたら、自分と同じベクトルを持った人間が集まる小さな小さな掲示板の中とか、そういうコミュニティでしか生きられないわけです。
そこが幸せならいいかもしれないですけど、一回だけの人生で、もっと広い世界を見て、もっと気持ちよく生きていきたいなら、
やっぱり精神性を高めて、広い世界を見聞して、広い世界を理解できる知性と精神性を持っておいた方がいいと思うんですよ。
なので今回のテーマとしては、力技に訴えることは下策と言いましたが、なぜ下策なのかというのは、今の精神性とかそういった組織性の話になってくるんですよね。
だからそこをちょっと理解すれば、もうちょっと自分が何をするべきか逆に見えてきて、やるべきことをやれば、当然評価もされるし、自分のステータスも上がるし、自分の行きたい方向に行くことができるようになるわけです。
今回は以上となります。ありがとうございました。
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