組織で働く上で大切なことは?なぜ会社は組織を作るのか

今回は、会社という組織で働く上で大切なことについてお話していきます。

なぜ会社は組織を作って仕事をしているのか、そして個人レベルではどうすればいいかを話していきたいと思います。

組織で働く上で大切なこと

会社は仕組みを作ろうとしている

組織で働く上で大切なことはなんでしょうか。

それは会社は仕組みを作ろうとしているということを理解しておくべきなんですね。

例えば、何か自分のせいでミスやトラブルが発生したとき、どういう風に解決をするでしょうか。

もし「明日までに何とかします」のように自分が犠牲になるような解決法を考えてしまった人は要注意です。

なぜなら無理やり問題を解決させてしまうと、次回から起こらないようにする仕組みを作ることができなくなるからです。

ミスが起きない仕組みを作る

そもそもミスやトラブルが発生してしまったというのは、何か仕事の進め方に問題があったということなんですよ。

それは時間の見積もりが甘かったのかもしれない、伝達ミスがあったのかもしれない、確認ができていなかったのかもしれない、何かしらの原因があったわけです。

しかし自分が物凄く頑張ることで解決させてしまうと、その原因が分からないまま終わってしまうんですね。

そうすると根本的な問題は解決してないわけですから、また同じミスやトラブルが発生してしまう可能性があるわけです。

会社の仕事というのは、その一回の案件をちゃんと遂行することだけではないんですね。

その仕事をする為の情報の流れ、指揮系統や人間関係とか、そういった仕組みそのものが出来上がっていくことも重要なんですよ。

例えばそこで連絡不足があったとしたら、じゃあその連絡不足はなぜ発生したのか、今からどうやってリカバリーができるのか、もしくはできないのか。

その人がやってもらえない、引き受けてもらえないのであれば、別の人に頼めないのか、というところも見えてくるんですね。

そういったものを試行錯誤しながら、スムーズに仕事が回る仕組みが徐々にできていくわけです。

それなのに当事者が、僕が頑張りますとか、僕がやればいいんでしょっていう発想をしてしまうと、全ての成長機会がそこで失われるんですよ。

だから大事なのは、そのミスを誤魔化すことではなく、ミスが起きない仕組みを作ることなんですね。

なぜ仕組みを作ろうとしているのか

そもそもなぜ会社は仕組みを作ろうとしているのでしょうか。

これは身も蓋もないですけど、その方が効率が良いからという話になります。

例えば、物凄く仕事ができる人がいるとします。普通の人なら3時間かかるような仕事が、1時間で終わるとしましょう。

普通の人よりも3倍の速度で仕事ができるわけですから、とても優秀な人ですよね。

だけど、もしその人が辞めてしまったらどうなるでしょうか。病気で働けなくなることだってありますよね。

だから組織としては、1.5倍の速度で仕事ができる人が2人いた方がいいんですよ。

これはリスクを避けるという点もありますが、業務の効率アップにもなるんですね。

例えば、1.5倍の速度で仕事ができる人が3人になったらどうなるでしょうか。

3倍の速度で仕事ができる人が1人いても3倍分の仕事しかできませんが、1.5倍で仕事ができる人が3人いれば4.5倍分の仕事ができるんですよ。

これを4人、5人、と増やすことができるのが、仕組みの力なんですよ。

つまり組織に求められているものは、「優秀な人にしかできない仕事」よりも「優秀じゃない人でも仕事ができる仕組み」なんですよね。

人間は永久には働けないし、普通に働いている最中でも体調を崩すときとか、色々あって本来の仕事ができないことがあるじゃないですか。

そういうときに今回は仕事ができませんじゃなくて、その人がいつもの力で動けなくても全体としてはちゃんと仕事が進む。

そうやって誰かが失敗しても、誰かがその穴を埋めることができるから、組織というのは凄く強くなるんですよ。

つまり組織というのは、より生き残る為に、より成果を出す為に、そういったみんなでやる仕組みこそが最適であるという前提で動いているわけです。

組織で働く上で個人がやるべきこと

ここまで組織としての観点から話をしてきましたが、個人としては困った話になりますよね。

なぜなら組織は「自分にしかできない仕事」をなくそうとしているわけですから。

個人としては、自分にしかできない仕事を死守したくなるかもしれません。

これは自分の仕事だからってことで、他の人に教えるのは抵抗があるかもしれません。

その気持ちは分かるんですけれど、組織としてこのようなロジックで動いている以上、それはもう抗うことができないんですね。

だから個人としてできることは、自分もできることを増やしていくしか道はないと思います。

たしかに「自分にしかできない仕事」というのは、承認欲求は満たされるかもしれません。

だけど忘れてはいけないのは、「社内において」というだけの話なんですね。

社内においてその仕事ができるのは自分しかいないだけで、社外においては誰でもできる仕事なんですね。

もし今の会社がなくなってしまったら、誰にでもできる仕事しかできない歳を重ねた人に成り下がってしまうわけです。

だったら自分自身もレベルアップしていく必要があるんですね。

そうやって自分のレベルを上げていくことで、結果的に社外においても「替えがきかない人材」になっていくことができるはずです。

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