どうもこんにちは G です。
今回は、メタゲームで戦えということについてお話したいと思います。
目次
人生はメタゲームの連続
メタゲームとは
まずメタゲームという言葉を知ってる方はあまり多くないと思うんですけど、メタゲームというのは、そのゲームの枠の外にある「そもそものゲーム」みたいな概念なんですね。
具体的に説明しますと、将棋とか囲碁のようなゲームでは、勝負そのものは「はい、じゃあ始めてください」みたいなところからがゲームじゃないですか。
ところが、よく言われる場外試合というか、席につくまでの振る舞いだとか、例えば遅れて来る早く来るとか、どんな服装で来るとか、ゲーム以外にどんな言葉を話しかけるとか、そういったところでも勝負は動くわけですよね。
他のゲームで言えば、カードゲームなどで、勝負に持ち込めるカードを自分で編集できるカードゲームがありますよね。例えば『遊戯王』とか『マジック・ザ・ギャザリング』のような。
そういったものの場合は、ゲームそのものはカードを並べてシャッフルして、ヨーイドンで始まるわけですけど、どんな相手と戦うのか、何連戦するのか、どういった傾向に今なってるのか、という情報を基に自分のカードデッキを組み合わせて、どのようなものを準備するか、というところも勝利を得る上では大事なわけですよね。
このゲームが始まるもっと手前の部分で、色々勝つために仕掛けておく、ここをメタゲームの部分と言うんですよ。
で、このメタゲームは、別に実際のゲームだけの話ではなく勝負事とか、何かを達成する事っていう風に考えると、もう人間関係とか仕事とか恋愛とか、ありとあらゆる場所で存在することなんですよね。
なのでここを疎かにして、さあよーいドンっていう所だけを頑張ればいいって思ってる人というのは、実は勝負が始まる前から負けてることって多いんですよ。
恋愛のメタゲーム
これは例えばデートで考えてもらうと分かりやすいんですけど、デートで自分の良い印象を与えるとか、相手を楽しませるというのは、相手と出会って「じゃあ今日はよろしくね」って言ったところがスタートではないじゃないですか。
その前にどこに行くのかを調べておくとか予約を取っておくとかお金を用意しておくとか、自分の服装、髪型、清潔感とか、そういった事前の準備がどれだけしっかりされてるかで、デートの成功をほとんど決めてしまいますよね。
そのデートが始まるよりも前にやっておく準備、そういったところがまさにメタゲームの部分で、やはりこれもここをやっておかないと勝てるものも勝てなくなるわけです。
仕事のメタゲーム
これは仕事なんかもそうですよね。
仕事というのは、会社に行って、さぁ今から仕事しますって「タイムカードをガチャっと押した時から仕事開始」って思ってしまうと、よく言われる出勤時間と業務開始時間は違うっていう風な話と一緒で、
「仕事をしている」というのは、会社の求める成果を出している時間のことなんですよ。
そうじゃない時間というのは、まあ言ったら会社にとっては無駄な時間なわけなので、その無駄の多いとか準備に時間のかかりすぎる人というのは、その分、成果の量が減るので、「優秀ではない」という烙印を押されるわけですよね。
会社の飲み会が出世に影響するワケ
「勤務時間外だから行きたくない」という若者の意見
例えば勤務時間以外に飲み会があるとき。飲み会は勤務時間じゃないから仕事じゃない、だから行きたくないっていう若い人も増えているといいますけど、
それは確かに勤務時間以外は何もしないっていう価値観の上ではアリなんですけど、そこでの人間関係の構築とか、コミュニケーションとかが後々の日常業務内のパフォーマンスを上げたり、効率を良くするわけですよね。
そういう風に考えると、その業務時間以外のコミュニケーションとか、おしゃべりとか飲み会というのは、メタゲームの部分になるんですよね。
ここをしっかりやっている人間は、本番のゲームのところでも成果が出せるし、そうでない人間は本番だけの勝負ではなかなかうまくいかないわけです。
仕事じゃないのに出世に影響するのはズルい?
という風に言うと、飲み会は別に自由参加なはずだし、仕事ではないはずなんだから、そこで発生する人間関係とかで、好かれるとか上司に気に入られるのはズルいっていう人もいたりします。
ちょっとこれは精神年齢の低い考え方ではあるんですけれど、スポーツで例えて言うならば、試合のとき以外に練習するのは卑怯って言ってるのと一緒なんですよね。
大会とか、そういう本番以外で練習するのは卑怯だ、大会の時の内容だけで評価されるべきだ、みたいな。
でも大会で高いパフォーマンスを出すためには、大会以外のところでどれだけ積み上げてるかこそが大事なわけじゃないですか。
これは人間関係も仕事もやっぱり一緒で、業務時間内にやるのは当たり前なんですよね。
だけど業務時間外に何をどう積み上げたかというのが、業務時間内のパフォーマンスを高めるのに影響してくる、人間関係などもそうで、相手と出会ってる時に、その間だけ良い顔しようとすると疲れるしボロも出るし、結果うまくいかないんですよね。
そうじゃなくて、たとえ相手と一緒にいない時であっても、自分自身の人間性であったり準備であったり物を考えたり見聞を広めたりすることをしているから、コミュニケーション強者になれるわけですよね。
成功を掴む為に必要な考え方
いつの間にか損していることに気付く
という風にメタゲームの部分というのが、本番の勝負で勝利を得るためには、一番重要な部分であるにもかかわらず、多くの人はメタゲームの部分で戦いが始まってることを知りもしないわけですよ。
デートは相手と会ってからがデートなんだとか、仕事はタイムカード押してからが仕事で、タイムカード押し終わった瞬間にもうしなくていいもんなんだ、とかですね。
そういう風な発想でいると、もう戦う前から負けてるんですよね。
「そこまでしたくない」という人が失うもの
これをなんか「そこまでしなきゃいけないの」とか「でもどんどん自分の時間持ってかれる」っていう風に思う方もいると思うんですけど、やる奴はやるんですよね。
で、やらない奴はやらない。結果、やる奴の方がいい結果を出せて、社会的にお金とか地位とか良いものを手に入れていくだけの話なんですね。
だから、もしお金とか社会的地位とか評価とかそういったものが欲しいのであれば、メタゲームの部分も努力しようよっていう話なんです。
それをなんか、やってる人をやってない人が「ズルい」って言うのは、本当に子供の発想なんですね。
もう「よその家の子がゲーム持ってる。ズルい」とか言ってるぐらいの精神構造なんだっていうことを知っておかないと、精神的に子供のまま社会に出てしまう人が結構多いので、痛い思いをするんですよね。
大体、「ズルい」という言葉がもう大人になったら使うべきじゃないぐらいの言葉なんですよ。
勝負は始まる前から決まっている
まあそれは置いといて、実際の世の中の全ての事は本番よりも手前にあるメタゲームの部分で、多くの結果が決まってしまうと。
つまり戦いはその場に臨むよりも前にすでに始まっているわけで、そこの準備とかそこで勝ちを収めることをしていないと、うまくいくことは非常に少ないわけです。
だからまずは本番で上手くいくためにはどうしたらいいだろうみたいに考えるのではなくて、本番の前にそういった準備という戦い、メタゲームが始まっていることを知って、そのための準備をやっておいて欲しいと思います。
それでは今回は以上となります。ありがとうございました。
コメントを残す