いどうもこんにちは G です。
今回は、社会人にお勧めする『点検読書法』ということについてお話したいと思います。
目次
読書のメリットと現実的な問題
大人になると読書量は減る
現代人の仕事は肉体労働より知的労働の割合が増えてきてますね。
知的労働というのは、自分の持っている知識を元にいろいろ考えたり経験を足したりして何か仕事をする事なんですけど、その際にやはりその人の持っている知識の量とか引き出しが充分にある
もしくは新しくアップデートされてるってことは非常に重要ですよね。
それをするために非常に効果的なのが本を読むことなんですけど、日本人の本を読む割合は成長とともにどんどん減ってるんですね。
やはり小学校中学校のときは学校で読まされるので否応なく読むわけですよ。
高校でも読むんですけど、これが大学になったあたりから一気に減ってきて、社会人になると本当もう月に一冊読むか読まないか。
正直、漫画とか雑誌を抜いたら月に1冊も読まない人が大半になってくるんですよね。
成功者は「成功する前」から読書をしている
ある高収入を得るようになった人に対するアンケートで、「お金に余裕ができてよかったことは何ですか」の質問に
値段を気にせずに本を自由に好きなだけ読めるようになったことという回答が上位にあるんですね。
つまりお金持ちになった人達は、お金に余裕がなかった頃からも身銭を切ってよく本を読んでいたってことなんですよね。
お金持ちになった後もお金を使ってまた本を読んで学んでるんですよ。
多くの人がビジネス書とか自己啓発系の本とか専門書って高いので、もうちょっとお金に余裕ができたら買おうとか、今じゃなくていいっていう風に思ったりするんですけど、
それは鶏が先か卵が先かみたいなもので、お金が入ったら本を読もうと思うと、新しい知識も入らないからお金も入ってこないっていう悪いスパイラルになるんですね。
社会人のジレンマ
逆にお金がなくても身銭を切ってゲームとか食事とか漫画とかを削ってでも、いろんな自分のためになる本を読んでいる人は、やっぱりそれによって自分のレベルが上って、収入が上がってもっと本を買えるようになるという良いスパイラルにいくんですよね。
だから本を読むということは、上を目指す人にとっては重要な事なんですよ。
ところが社会人は確かに忙しいわけです。そしてお金も無尽蔵に使えるわけではありません。
なので効果的に本を読むことが大事なんですよね。
効果的に読む方法の一つとして、今日お話しする『点検読書法』というのがあります。
点検読書法のやり方
効果的な理由
これは相当昔にアメリカで出版された本で紹介された内容なんですけど、非常に今のサラリーマンにとっても効果的な内容なのでお話しします。
点検読書法っていうのは本を点検するように読むわけです。
本って言っても、やはり最初の一文字目から最後の一文字まで全ていいことが書いてあるわけではないんですね。
そもそもその本が自分にとって役に立つ本かどうかも分からないわけですよ。
例えば、ある人にとってはすごく役に立つ本、ベストセラーであっても
自分にとっては大して役に立たないとか自分の仕事には応用できないこともあるわけですよ。
だけど興味があるから、流行りだから、ベストセラーだからで何でもかんでも読むのでは時間のロスになるんですよね。
だからまず点検するわけです。
その点検のポイントというのが、4つあります。
1つ目:どんなことが書かれているのか
1つ目は、タイトルや序文、「はじめに」と書いてある所をしっかり読むんですね。
ここをしっかり見ることで、どんなことが書かれている本なのかが大体分かるようになります。
2つ目:本の構造を調べる
2つ目のポイントは、本の構造を調べるために目次を見るんですね。
目次には、その本に書いてあることの概要、どんなことが書いてあるかがざっくりとまとめてあります。
だからこれから本を読むんだから、目次なんてもう見なくていいよ、読み飛ばすよって思ってるのは大間違いで、逆に目次だけしっかり読み込んだら本の大体が掴めるぐらい思った方がいいんですね。
それを調べたあと
3つ目:重要なキーワードを確認する
これは索引を調べるんです。
索引というのは、後に注釈が付いてたり本の最後に出典が書いてあったりして、本の中の情報を補足するための情報なんですね。
こういうのは知識を伝えるような本には結構あるので、索引を見て、どういった情報が載っているのか、どういった引用文献を引っ張ってきてるのかを見てみるわけです。
そうするとわざわざ索引を使ってまで使いたい重要なキーワードを集めてあるってことなので、そこに情報価値があるんですね。
4つ目:ターゲットを把握する
本のカバーや帯、そしてめくった最初のところや最後の所にある説明文を読むんです。
ここは最初に目に付く所なので、出版社側もそこで魅力を伝えたいとか、そこで内容を伝えたいっていう風にして、まだ本を読んでない人に向けた情報としてうまくまとまってるんですね。
だからそこをしっかり読むことで、この本によって得られることは何かとか、この本はどんな人をターゲットにしてるかとか、どういった人が推奨しているかが分かるようになります。
読むべきかどうか判断する
この4つのポイントを見て、まずそもそもその本を自分が読むべきか読まなくていいのかを決めるわけです。
本だから何でもいいわけじゃなくて、時間とお金を有効に使うためには、まずそれが自分の悩みを解決するかどうか、自分の仕事に役に立つかどうか、そういったことをまず厳選することが大事なんですよね。
だから最初にこの4つのポイントを点検して、自分が読むべきかどうかをしっかり調べるわけです。
その上で、これは自分が読むべきだと思ったら、あと2つだけポイントがあります。
5つ目:一番大事な章をチェックする
その本の中のテーマのポイントとなる章をいくつか見るんですね。
本は一冊あっても全部に大切なことが書いてる訳じゃなくて、その本で一番言いたい事というのは、章の一つか二つだったりすることが多いわけですよ。
最近のビジネス書なんかはそうで、本当に言いたいのは章で言うと一つ分ぐらいしかないのにそこに行くまでの説明だとか事例だとか、いろんな話で本一冊分に膨らんでることも多いんですよね。
だから一番大事なポイントとなる章をよくチェックする。
6つ目:拾い読みする
そして最後のポイント。ところどころ先ほど目次で見た大体の概要の中の興味のある所、面白そうな所、重要だと思う所を2,3ページずつだとか拾い読みしてみるんですよね。
特に大事なのは結論、結びの部分、そういったところをちょっとつまみ食いのように読んでみるわけです。
一冊全て読む必要はない
ここまでを一番最初の点検からも含めて大体30分で終わらせます。
最初のうちは慣れないから時間かかるかもしれないですけど、それでも1時間以上かけちゃダメなんですね。
それ以上かけたら単に普通に読んじゃうことになるんですよ。しっかり読むのはその後。
まず最初の30分から1時間で、6つのポイントを点検しただけで、ある程度本の中の大事なことは伝わるんですね。
言ったら6,7割は入るんですよ。で、ゼロと比べたら6,7割で充分だったりすることも多いんですよね。
さらに知識を高めたくて、さらに興味があって、さらに面白くて、さらに時間があるのであれば残りの部分も一生懸命読んだらいいんですけど、全部の本を一生懸命読んでたらとても時間が足りないですよね。
こういった30分で終わる読み方をして、普通の本はある程度効率的にサクサクと情報を取るのが大事なわけです。
一冊の本を全部読んで全部吸収しようというのは、もったいない根性と言うか、欲張りではあるんですけど効果的ではないんですよね。
一冊全部が自分にとって役に立つわけじゃないわけですよ。一冊の本から一つぐらい役に立つことが見つかれば充分なんですね。
たとえ一冊の本から一個しか役立つことがなかったとしても、年間で50冊ぐらい読めば、50個自分の中にノウハウとかテクニックとか新しい概念、価値観、知識が入るわけですよね。
そしたら10年経ったら500個溜まってるわけですよ。
そうすると、そういった新しいインプットがゼロの人と500個の人は、人生が全然変わってくるのは当たり前ですよね。
本を読むのは確かに大変かもしれない。だからこそ忙しい現代人にはこういう点検読書法のようなテクニックを使って効率的にインプットをする。
そしてそれを使ってよりよい人生に進んでいって欲しいと思います。
今日の話は以上となります。ありがとうございました。
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