どうもこんばんはGです。
今回は情報理解力を高めようというお話をしたいと思います。
理解力を高める3つのポイント
情報には意図がある
情報理解力というと、多くの人は何かを言われた時にそれを正しく理解することだと思うんですけど、私は大きく3つのポイントがあると思っています。
一つ目は、多くの人が思う「正しく本意を理解する行為」です。この正しく本当の意味を理解するというのは、前提みたいなものなんですね。
まあこれもできない人が多いわけですが、できない人というのは、そもそも物を理解しているとは言い難いわけで、こういった人達は、ある種、情報を入れてもしょうがない人なんです。
だからこれもできない人は、相手の言ってることを正しく理解するというコミュニケーションの基礎をしっかり学ぶ必要があると思います。
しかし、もっと上を目指す人は、次に情報発信者の意図を掴むということをする必要があります。
これもやってる人はやってるんですけど、例えばネット上にある情報というのは、誰かが何かの意図をもって書かれています。
広告であれば、自分の商品を最終的にオススメしたいから、そっちに持っていくような流れで書いてあるわけです。
例えば、「◯◯ダイエット」みたいな特定の方法について検索すると、「その方法はこういう所に問題があります。だからこのサプリメントがいいんです」みたいな感じで書いてあったりするわけですよ。
これを発信者の意図を理解せずに、ただ言われたことだけを聞いてたら、相手の思うがままになって、自分が本来知りたかった情報を掴むことができないんですね。
今の時代、情報発信者にも色々な人がいるので、色々な立場から色々な目的をもって書かれています。
つまりその発信者の目的を押し付けられている所があるわけです。
それを何も考えずにただ「そうなんだー」っていう風に受け取っていると、向こうの情報発信者の意図に踊らされるだけなんですよね。
今ぐらい情報が氾濫して、しかもブログとかで素人でも情報を発信できる時代になってしまうと、相手が言ってることが正しいかどうか凄く怪しいものなんですよ。
逆に言うと、正しくない情報の方が多いんじゃないかという状態にまで、もうなっていると思います。
ネットの情報は胡散臭い
これは先日の話なんですけど、シイタケのカロリーを調べようとしたんですね。
卓上七輪というのを買ったので、コタツの上で、炭で焼いて食べたいなって思った時に、カロリー的にシイタケならいいんじゃないかと思って、「シイタケ カロリー」と調べてみたんですよ。
そしたら「椎茸のカロリーはとても低いです。だからダイエットにいいですよ」と書いてあるのが出てきたんですね。
で、その後に「でも干し椎茸のカロリーはものすごく高いので危険です」って書いてあったんですよ。
そこでおかしいなと思ったんですね。そもそも物理法則的に、干してカロリーが上がるものなんてほとんどないわけですよ。
よく見たら、100gあたりのカロリーについて論じられたんですね。
キノコなんて大半が水分じゃないですか。だから干し椎茸という時点で、もともとの10倍くらいの量になっているわけですよ。
なら100gあたりのカロリーベースで考えたら、10倍くらいに増えちゃうのは当たり前じゃないですか。
こっちも干し椎茸を生でかじるわけじゃないし、水で戻したら、元の生しいたけレベルになるんだから、10倍食うわけじゃないから関係ないと思うんですよ。
だけどそれを書いた人は、本当にバカなのか、わざとなのかわかりませんけど、100gあたりのカロリーで記事を書いてたから、「100gあたりのシイタケはすごくカロリーが低い。でも100gあたりの干し椎茸はとってもカロリーが高い。危険だ」って書いてあったんですよ。
こんなの読まされている日本人が危険ですよね。でも 「シイタケ カロリー」で検索すると上位の2、3番目ぐらいに出てくるブログなんですよ。
だからそれぐらい検索して出てくる情報というのは胡散臭いわけです。
だからこそGoogleも去年、医療とか健康情報に関しては、医師とか専門の人間が書いたもの以外の検索順位を下げるということをしましたよね。
それくらい今の情報というのは、胡散臭いものも含めて氾濫してるので、「これは誰が何のために書いているのか」という情報そのものじゃなくて、その情報に付随するメタ情報まで理解して、ちゃんと考える必要があると思います。
人間関係でも必要な能力
この意図を理解するというのは、人間関係でも必要です。
例えばですけど、薬を飲もうとした人が「お水ある?」と言ってきたら、それはあるかないかを聞いてないですよね。お水を持ってきてくれということですよね。
だけどたまに分からない人もいるんですよ。
「お水ある?」って言ったら、「あるよ」って言うんですよね。そうじゃねーだろと。
相手が何の為に何の意図でその言葉を言っているのかを理解してなかったら、人間関係そのものは上手くいかないわけですよ。
人間はいちいち「私はお薬を飲みたいからコップ一杯の水を持ってきてもらえませんでしょうか」みたいな英語の教科書みたいな話し方をしないわけですよね。
「お水ある?」って言っちゃうわけですよ。
もちろん、その言い方が良いか悪いかは置いておいて、そういう暗黙の明文化されていない部分も含めて、理解するのはコミュニケーションなんですね。
やはりそこを理解しない人というのは、コミュニケーションがすごく苦手な人になっちゃいますよね。
だからネットの情報にしても、新聞とか広告にしてもマスコミにしても、やっぱり情報発信者が持っている意図を「この人は結局何を言いたいんだろう?」ということを考えながら、その情報を取り込んでいかないとうまくいかないわけです。
情報にはカスタマイズが必要
そして最後の3つ目は、その情報を自分に応用して使うために立場の差から考えるということです。
そもそも情報発信者とそれを聞いている自分というのは、条件や立場というのは大きく違うんですよね。
そこを全く考えずに、「成功者が言っているから」とか「偉い人が言っているんだし」という風に鵜呑みにするように理解する人も多いんですよ。
でも立場が違うから、それを鵜呑みにして自分がやっても上手くいくはずがないんですよね。
例えばですけど、昔、本を精読するのと乱読するのでは、どちらが良いのか考えていた時期があったんですね。
つまり1冊をしっかり読み込んだ方がいいのか、たくさんの本をパラパラと興味あるところだけ読めばいいのかということを考えていたわけです。
これの答えというのは、言う人によって色々なんですよ。
そのときに楽天の三木谷社長が、毎日何十冊もビジネス書から雑誌まで、パラパラッと1回読んで、ポイッと捨てるみたいな感じで、
ありとあらゆる情報をインプットするようなことを言われてたんですけど、それを例えば若いサラリーマンとか大学生とかがやろうとしてもできないですよね。
そもそも頭の中にあるベースが違うのに、それをやったところで得るものも違うわけじゃないですか。
なのに「三木谷さんが言ってたからこれが正しいんだ」みたいな理解をしちゃうと失敗するわけですよ。
こういう例って本当に沢山あって、つい先日も成功者に「今のあなたが大学3年生ならどうしますか」みたいな質問をしてた記事があったんですよ。
これからの時代、大学を出たからといって将来が安定なわけじゃないから、そういう就職問題とか不安を抱えている大学生にアドバイスが欲しいみたいな感じで、その成功している人に聞いていたんですね。
そしたらその人の答えは、「今の自分が大学3年生だったら、40歳まで就職しない」って言ったんですよ。
つまり今の企業の求人とか求めるものというのは、会社にとって、日本の社会にとって、都合よく働いてくれる人間だから、そのコースに乗ってしまうと、そこからもう出れなくなると。
自分なら院に行くなりして時間を稼ぎながら、そこで起業するとかをして、もっと良いポジションで社会に参加できるようにしますと。だから40までは働いてる場合じゃねぇみたいなことを言ってたんですよ。
一見、これは一理あるように思えるかもしれないけれど、本人も言ってるように、もし今の私が大学3年生だったらっていう前提なんですよ。
つまり強くてニューゲームというか、その成功者は50代ぐらいなんですけど、その知識や経験、能力を持っていけたらという話が前提になってるんですね。
そうでなかったら、何の社会人経験もビジネスもやったこともない大学3年生が、「働いてる場合じゃねえ」と言って、そのまま院に進んで、起業とかお金儲けができるわけがないじゃないですか。
大体、大手掲示板の就職の板とか見てたら、院に行ったら仕事がないみたいな阿鼻叫喚の世界になってますよね。
だけどその辺は一切無視して、自分なら成功できるという(できるんでしょうけど)、知識や経験があるからそういうことを言われているわけですね。
だけどそれだけを見て、「そうなんだ。じゃあ自分はまだ就職しなくていいんだ」みたいに理解してしまうと、もう人生狂っちゃいますよね。
それはもう何の能力もない人が、ユーチューバーになれば人生一発逆転って言ってるのと一緒なわけです。
だから表面的にその人と自分の差を考えずに、その人の発する言葉とか考え方だけを理解して、それを自分もできると思い込んでしまっている危険性、こういうのは多いと思うんですよ。
これはコミュニケーションとか会社の中とかでも同じで、例えば「たまには強く出ることもコミュニケーション上は必要」という情報があったとして、それを言ってる人が、たまには強く出ても問題ないぐらいのポジションだったりするんですね。
そういうポジションのない下っ端とか新人とかいじめられっ子が、言葉だけ理解して強く出てみたら、「なんだこいつ、自分の立場もわかってないのか」となって、余計状況は悪くなるじゃないですか。
だから手法論とか、そういう表面にだけ飛びついてしまって理解することは、非常に危険なわけなんですよ。
だけど世の中には自分と全く同じポジションの人はいないわけですから、ありとあらゆる情報は自分用にカスタマイズされたものじゃないんですよね。
だからそれを理解するということは、全ての情報に対してフィルターを通して、自分の頭で考えて、
それはどのように自分は理解するべきなのか、どのように使うべきなのか、そういったことをちゃんと考えてから自分のものにしないと、自分のものじゃない武器を身に付けてしまうということになるわけですよ。
そしたらもうその後には敗北しかないんですよね。
というわけで、この3点。
・正しく本来の意味を理解する
・情報発信者の意図を掴む
・自分がそれを応用して使うために立場の差から考える
以上がちゃんと揃ったところで、今の情報が氾濫している社会の中で、ちゃんと戦っていけるようになると思います。
理解力を高める方法を学校で教わらない理由
こういう情報の理解の仕方については、学校で教わることがないんですね。
何故かというと、もともと教育というのは、何もない状態からの刷り込みみたいなものなので、そこに疑いを持たれたら効率が悪いわけです。
だから効率を考えると、学生のうちは確かに言われたことをそのまま理解するというのはありなんですよ。
例えば、三角関数が本当に合ってるのかなんて考えたり、漢字の書き順に意味はあるのか考えたりするのは時間の無駄ですよね。
そんなの考えるのは一部の天才に任せておけばいいわけで、社会のルールとか、なんで信号は青で進まないといけないんだろうか、そんなこと考えなくていいわけですよ
人生の基本の部分は社会のルールなので、そのままどんどん理解したらいいわけです。
ただ世の中に出たら、世の中にあるものは全く違います。
情報発信者も違うし、そこに含められている意図も違うわけだから、ちゃんと自分でそれを取捨選択して使いこなす力が必要なわけです。
ところがそれは学校を出てから必要になる能力なので、学校で教えてもらえないわけですよ。
だからこそ、この能力のない人がすごく多いわけです。
今日は結構大事なことを言っているので、メモとかじゃなくて、自分の言葉で人に説明できるぐらいには理解して欲しいと思います。
それでは今回のお話は以上となります。ありがとうございました。
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