話が伝わらない理由!コンサルタントが大切にしている伝え方のルール

どうもこんにちは G です。
今回は相手にアドバイスをするときの「6対4の法則」についてお話したいと思います。

なぜ相手に伝わらないのか

伝え方にはルールがある

私はコンサルですから、社員さん経営者さんいろんな方にアドバイスするんですね。

で、セミナーとかも定期的にやったりしているんですけど、こういうときに非常に重要な6対4の法則というのがあるんです。

それは何かというと、相手が知っていること6割、相手が全然知らないこと4割ぐらいの割合で、話の内容を構成することなんです。

というのが、アドバイスだから、セミナーだからっていう風にこっちが意気込んで相手の全然知らないこととか、相手の全然わかってないような事をてんこ盛りでサービス精神満々でお話してしまうと、実は聞く側の人は疲れちゃうし、内容がよく理解できないんですね。

何となく言わんとしているは分かるけれど腑に落ちないとか、自分の中に入ってこないということがすごく起きやすいんですよ。

人に対して話をするときというのは、相手がある程度もう分かってる、知ってる、なんとなく明確な言葉にはできてないけれど、それは自分もそう思っていたとか、なんとなく自分もそういう風に感じていたっていう風な相手の中にあるものを6割話す。

そしてその発展形みたいな形で、その人に必要な情報、その人が知るべき情報といった新しい内容を4割ぐらい伝えると、相手にとってちょうどいい割合のアドバイスというのができるようになるわけです。

「すごい話」には価値がない

やはり相手の知らないことを半分以上話してしまうと、頭に入ってこないし、腑に落ちないので、結果として釈然としないとか、いや〜すごい話聞きましたで終わってしまうんですね。

人間というのは、理解できるということとそれを受け止めて腑に落ちて自分の一部とするというのは別の話なんですね。

ただ聞いてもらえた、知ってもらったで終わってはいけないわけなんですよ。

その知ってもらった内容をちゃんと活用してもらう。

その人の何か今後の役に立たないと意味がないんですよね。

相手にこれは知らないでしょう、これも知らないでしょうみたいにどんどん情報を与えすぎても、その情報の処理でいっぱいになっちゃうし、何が大事で何が大事じゃないかも分からなくなってしまうから、結果として「すごい話聞いた。で、何」みたいな感じで終わりがちになるんですね。

だからこそ相手が心の中ではちょっと気にしてたこと、例えばこういうことしないといけないなと思ってたとか、自分も解決法を探したことがあった、という風な事を再確認できるようなある程度知っている一般的な内容をまずしっかり話をするんですね。

そして「なるほど、その問題の解決はこの方向性であってるんだ」とか、「自分も興味関心を持って調べたことがあったけど、そういう解決法で良かったんだ」というようなことを思わせた上で、

さらにそれをもっと高めるためにこういうことを知っておいた方がいいですよっていう風にアドバイスした方が、向こうにとっても使いやすい形で伝わるんですね。

本当に価値のあること

実際、このブログを見てくれてる方は勉強家だと思うんですけど、自分の本棚を見て欲しいのですが、大体方向性とかジャンルも同じような本が結構並んでると思うんですよ。

心理学の本だったら心理学の方がいっぱいあるし、ビジネスの本、起業の本が何冊もあったりする。起業の本なんて本当は一冊で良かったりするんですよね。

でも興味があったらそこを何度も読むじゃないですか。

本をたくさん読む勉強家の人というのは、結構同じジャンルの同じような内容の本を何度も買ったりするんですよね。

一つのジャンルが一冊だけってことはまずないんですよ。

で、初めてその本を読むときは、初めて知る事に注目して読むわけですけど、同じジャンルの本を何冊も読み始めると、

今度は2冊目、3冊目の中から、自分の知っている内容とか、以前別の本で読んだ内容をピックアップして読んでしまうものなんですよね。

「あーこれあの人も言ってた」とか「これ聞いたことがある」とか「こうすべきなんだ」みたいに自分の中の知識を何度も重ね塗りして、確信に近づけていくみたいな学び方を人間はするものなんですよ。

そういう風にして、自分の中に一見同じような内容だけれど、何度もインプットされた事というのは、その人の中に確固たるものとして根付くんですね

それは実際にその人が行動する時にも使えるようになるわけなんです。

だからその人が知っていることをアドバイザーの立場からもう1回教えてあげる。

相手が絶対知ってる内容だけど、もう1回それを上塗りするように教える事は、実は大事だし価値があることなんです。

話を伝える上で大切なこと

アドバイスに慣れてない人というのは、こんなこと言わなくても相手がわかってるだろうとか、こんなの相手にとっては常識だから言わないでいいだろ、飛ばしていいだろうみたいに考えがちなんですね。

そしてなんかサービス精神なのか相手の知らないことばっかり喋ろうとしてしまうんですよ。

でも実はそれは逆効果なんですね。

相手が知ってるけれど、またそれが完全にできてないとか、今後もっとしっかりやってもらうということを考えれば、

相手が既にある程度知っていることをもう一度きちんと話す、何度でも話すことも大事だし、

さらにそれを前に推し進めるために新しいことを4割程度加えて話すのが、すごく相手のためにもなっていい話し方になるわけです。

やはり人間というのは、コンピューターのようにゼロの上にどさっと知識を詰め込んだら、それが明日から全部活用できるような脳の回路はしていないんですね。

人間が受け取りやすい形で、心理的とかそれが行動に繋がるという観点でも、受け取りやすく、そして実際に使ってもらえる形で伝えなければ意味がないわけです。

という風に考えると、今日話した内容のやり方で伝えると伝わりやすいし、相手にとって価値のある伝え方ができると思います。

今回は以上となりますありがとうございました。

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