どうもこんにちはGです。
今回は理解力と説明力を同時に高める簡単な方法についてお話したいと思います。
目次
人の話が理解できない原因
情報の核を理解していないから
社会人になっても、指示された内容がパッと頭に入ってこないとか、文章を読んでも、言わんとしてることスッと捉えられない人は意外と多いと思うんですよ。
そういう人というのは、上司に指示されたことをスッと理解できなかったり、違ったことをやっちゃったりして、こいつどんくさいなあとか、頭悪いなーっていう悪い評価を食らってしまうんですよね。
一方で、説明することが苦手な人も多いと思います。
仕事の中では、報連相と言われるように、報告連絡相談、全部自分の口を使って何かを説明しないといけないんですよね。
でもそれも苦手な人の説明というのは、聞いてても何を言いたいか分からない。話が二転三転してしまう。
そして結局相手はイライラして、「結局何を言いたいの」という風に相手を怒らせてしまうんですよね。
こういう人は大人になっても結構たくさんいらっしゃるんですけど、この両者には共通点があるなと思ったんですよ。
例えば理解力であれば、その言葉を発した方が言いたい事というそのポイントの部分を理解できない。
説明で言えば、自分が一番伝えたいポイントを自分自身わかってないから不要な情報をつけすぎている。
つまり伝達する情報の核となる部分を自分自身が理解していないことが一番の問題だと思うんですよ。
要約する力が大切と言うけれど
そういった時によく言われるのは、長い文章を要約して、重要なポイントだけを抜き出したり、重要なポイントにまとめて喋ったりして、要約力を身につけなさいって言われることが多いんですね。
例えば新聞を読んで100字にまとめなさいとか、そういうドリルとかもよくあるんですけど、その要約力を身につけること自体が、もうすでにそれが全然できない人にとっては難しい話だと思うんですよ。
やはり文章というのは、色々な要素が絡み合っていますよね。
そういった理解とか、説明が苦手な人というのは、その重要なポイントを見つけること自体が得意じゃないんですよ。
ポイントをまとめて理解しなさい、要約しなさいって言われても、そもそもそのポイントがどこかわからないからできないわけです。
だから要約力を高めたらいいですよって言われがちなんですけど、その重要ポイントか分からないのに要約力の高め方なんてないんじゃないかなと思うんですね。
人の話が理解できるようになる方法
主語と述語にフォーカスする
だから要約をするよりも簡単なやり方として、主語と述語を押さえたらいいと思うんですよ。
主語述語というのは、小学生の頃にやったと思うんですね。
誰が何をしたという、「私が寝た」とか「彼女が食べた」とか、そういうのです。
でもこれは特に長い文章とか会話の中では省略されてることがすごく多いじゃないですか。
省略されてるから、前後の文脈とか話の流れで理解していかないといけないんですね。
でも文章が複雑になったり話が長くなると、主語が二転三転してることもあったり、主語が分かりにくくなってる時があったりして、
結局そこを掴みきれてなくて、ただ耳に流れ込んでくる情報をそのまま順番に受け取ってしまうんですね。
重要とか重要じゃないとか関係なく受け取ってしまうから、どんどん分かりにくくなると思うんですよ。
だから理解力や説明力をもっと高めたいと思う人は、まず主語述語に注目する。
これだけで少しは、その力は上がると思います。
本当に言いたいことは何か
ただこの主語述語をチェックするときに、やはり本当に相手が発した言葉の主語述語をきちんと受け取ることが大事なんですね。
そうしないと人間というのは、自分が重要だと思うところに目がいく、自分の興味のある言葉が耳に残るっていうことが起きるんですよ。
そうすると、相手が本当に言いたいことはそこじゃなかったとしても、自分の耳に残ったこと、自分が叱られているような気がしてショックを受けたとか、そういう受け取った印象の強い部分だけが自分の中に残るんですね。
結局、相手が本当に伝えたかった部分、述語の部分が自分の中に入ってないから、説明されてるのに何度も注意されてるのに肝心なとこが伝わってないという風になりますよね。
だから理解する上で大事なことは、自分がどう思うかじゃなくて、相手の言いたいことは何か、という述語の部分をちゃんと見つける事だと思います。
とはいえ長い文章だった時というのは、主語と述語が二つ以上混ざったような重文というのがあるじゃないですか。
つまり主語述語が二つ以上くっついて、「彼が、彼女が何かをしたことを説明した」みたいな二つ以上の文がミックスになった文ですね。
こういうのはすごく間違えやすいし、ごっちゃになりやすいですけど、会話ではそういった話し方が当たり前に出てくるんですよ。
だから理解するときにも、そういう複数の文章が重なった文章が出てきた時は、もうバラバラにして考えてみるんですね。
重文からいきなり要約して大事なポイントを見つけようなんて難しいことをしようとするんじゃなくて、誰が何をした、誰が何を言ったみたいな感じで、分けて考えたほうが分かりやすいんですよ。
自分が話をするときも同じ
これは自分が情報を発信する時もそうで、説明の下手な人、報告の下手な人いうのは、
なんかそれこそ時系列で話をしちゃったり、私がこう思いましたみたいなことと、こういうことが起きたという二つの文章を混ぜて喋っちゃったりするんですよ。
聞いてる側にしたら、すごく分からなくてイライラする説明になるんですね。
だから完全に「こんなことが起きました」という主語と述語を一対一にして、本当に簡単な小学生レベルの文章にして喋る。
そして私はこう思いました、私はこうでしたっていう事実と自分の考えた主観を完全に別の文章にして出す。
一つの主語、一つの述語で喋る。
こういったところを意識するだけでも、自分の言いたいことは何かが整理されるので、すごく説明がしやすくなるし、分かりやすくなるんですね。
下手な人というのは、もう喋ることにいっぱいになっちゃうんですよ。
喋るのは口を開けば誰でもいくらでも喋れるわけですから、もう情報の垂れ流しになるんですよね。
主語と述語の間には、その間を説明する言葉、修飾語とかいろいろ説明する言葉が入るじゃないですか。
ここがひたすら長くなるんですよね。でもそこはそんな重要な事じゃないんですよ。
例えば、「喫煙所が火事です」って言えば、誰にでも伝わりますよね。
でも説明が下手な人は、「さっき5人の人がタバコを吸ってたんですけど」みたいなところからはじめちゃうんですよ。
自分が見聞きした、自分が知っていることをただ垂れ流して、重要か重要じゃないかを考えずに言ってしまうからそうなるんですね。
でもそれは自分の中では重要だと思ってる節があるからそうなっちゃうわけですよ。
重要か重要じゃないかを自分の中で一生懸命考えて上手に喋るのは難しいことだから、まずは単に主語と述語を意識する。
誰が何をした。どこが火事だ。何がこうだって言うそこを意識して、自分のその述語の部分が、自分の言いたいことにちゃんとなってるかどうかを考えたらいいんですね。
「まずは結論から」と言われている理由
例えば、いま例題を出すとして、
水族館にいるイルカは海の中で生活しているけれど魚ではない。
これを理解するのが苦手な人は、イルカの話とか、海の中とか、言い出すんですね。
でも主語述語だけで考えたら、「イルカは魚ではない」これだけなんですよね。
結局言いたいのはそれだけで、そこだけで理解したら少なくとも言いたいことは伝わってるんですよ。
今は例題なのですごくシンプルに言いましたけど、こういうことができてない人が、何回も説明したのにお前分かってないとか言われちゃうんですね。
これがどんどん難しくなって応用されていったのが、現実とは言え、まずは相手の言ってる主語と述語を意識する。
自分が喋る時も、自分が一番言いたいことが述語になってるかどうかを意識する。
なんなら述語だけ言ってもいいんですよね。
それを言った上で、その後に説明を加えていった方が分かるっちゃ分かるんですよ。
それは考え方によっては社会人の基本である「まず結論から言え」ってそういうことなんですよね。
トラブルが起きましたとか、うまくいきました、うまくいきませんでしたっていう結論から言えっていうのはまさにそうじゃないですか。
それを言った上で、なぜならこういうことがあったからですとかの補足を後で言えばいいんですよね。
説明が下手な人は、もう自分はこういうことをして、こういう風に頑張ったんですけど、うまくいきませんでしたみたいなこと言っちゃう。
そうすると、その途中の理由とか説明みたいなところが全部言い訳みたいに聞こえてきてイライラされてしまうんですね。
だから述語から言う。自分が情報を発信する時は、述語を意識するだけでも全然変わってくると思うんですよ。
だから今日は結構初歩的な内容なので、経営者の方が、上司の方が、というような内容ではないかもしれないですけど、
逆に年を取ったり偉くなってる人というのは、自分の言ってる言葉を若い子とか部下は聞かざるを得ない、「聞いてくれる」という前提があるので、
情報をあまり整理せずに言いたいことをただ言ってることってやっぱあるんですよね。
そうすると、若い人とか部下にしてみれば、分かりにくいことを延々と語られて余計分かりにくくなっちゃうんですよ。
だからすごく初歩的な内容を話したんですけど、これはそういう若い人や部下の人だけじゃなくて、人の上に立っている人、上司の人、
そういった話を聞いてもらえる立場にいるからこそ意識したらどうかなと思います。
それでは今回は以上となります。ありがとうございました。