どうもこんばんはGです。
今日は「戦略的諦め」ということについてお話をしたいと思います。
目次
諦めないといけない時もある
よく一般に言われる成功論とかでは、諦めることはよくないことで、諦めずに成果が出るまで頑張り続けることが良いことだ、と言われていることが多いと思います。
ところが無駄な努力をずっとしていてもいけないわけで、時間とか労力というリソースは有限なことを考えると、諦めるべき所は諦めないといけないんですね。
この諦めるべきこと、諦めちゃいけないこと、この見極めというのは多くの人が感覚でやっているので上手くいかないんですよ。
それで成功してない人ほど、諦めるべきことにこだわっていたり、逆に諦めずに頑張らなきゃいけないことをすぐに諦めていたりするんですよ。
だから「何を諦めるべきで、何を諦めちゃいけないのか」という話を今日はしたいと思います。
何かを諦めるときの基準とは?
大人の世界では「諦めずに頑張る」は通用しない
いつもの如くそもそものお話になるんですけど、こういった考え方というのは子供の頃にはありませんでしたよね。
子供の頃は、こうすべきであるという絶対の指針みたいなものが明確に示されていて、それを守ればどんどん上手くいっていたわけです。
ところが大人の世界というのは、非常にたくさんの細かい「場合分け」みたいなものが発生していて、
例えば諦めることは良いことか悪いことかみたいな、そういう二元論では話せなくなるんですね。
これは厳密に言うと、すごくたくさんのマトリックスの格子状になってしまうんですけど、
今回はシンプルに4つの分け方、2軸4象限で考えて、何を諦めるべきか、何を諦めちゃいけないのかの話に落としていきます。
簡単に言うと、この世の中というのは自分の行動で変えられるものと自分の行動で変えられないものが存在します。
「自分の行動で変えられないもの」は諦める
人の考え方って変えられないんですよね。考え方が変わるように働きかけをすることはできます。
でも相手の頭の中に手を突っ込んで、相手の考え方そのものを変えることはできないわけです。
例えば世の中の経済の流れとか、そういうマクロ的なものも個人の力ではどうしようもないですよね。
あとは運がいいとか悪いとか、今日の天気だとか、部下がミスをすることとか、そういう自分がどうやっても変えられないことも存在するわけです。
その人のやっていることが上手くいっていない理由が、自分では変えられないところに原因があった場合は、これはとっとと諦めるべきなんですよ。
「自分の行動で変えられるもの」は諦めない
逆に自分が何かをすることで変えられること、自分がもっと早起きするとか努力するとか、作業時間を増やすとかスキルをつけるとか、
自分の行動で変えられる範囲のことが原因でうまくいっていないのであれば、そこは諦めずに頑張るべきなんですね。
成功論とかの話になってくると、「諦めずに続けていればいつか叶う」みたいな話がありますけど、やはり人間の身にはどうしようもないということがあるわけですよ。
どうしようもないことが原因なのに、それをいつか何とかなると思って、無駄なあがきをしているというのは凄くリソースの無駄なんですね。
だったらそこは方向転換をして、もっと先の自分の達成したい目標とは別のルートを探した方がいいわけです。
それでも諦めることができないなら
「エジソンは諦めなかった」の誤解
例えばよく言われている「エジソンが電球を発明するまでに1万回失敗をした」という話がありますけど、
あれは電球を発明することを諦めなかった、という諦めない話でもありますし、1万回諦めたという話でもあるわけですね。
間違ってはいけないのが、エジソンは決して1万回同じ実験を繰り返したわけではないんですよ。
何かの手法を試してみて、うまくいかなくて諦めて、別の手法を持ってきて、というのを繰り返したわけです。
だから物凄く小さなスパンで言うと諦めまくっていて、大きなスパンで言うと諦めなかったわけです。
世の中はシンプルであり複雑でもある
こういう風に現実の世の中というのは、例えば部分で見れば右向きだけど、大局で見れば左向きみたいな、そういった構造のものがいくらでもあるわけです。
なのに凄く自分の視野が狭いと、そこで目の前のことばっかりを全ての真実だと捉えてしまって、勘違いしたり、効率的でないやり方を選んでしまうことがあるわけです。
だから世の中はシンプルでもあるんですけど、やっぱり複雑でもあるわけです。
この複雑さを勘違いして、少なくとも理解しようとしなかった場合は、結局感覚での生き方になってしまって、
うまくいく人は確かに偶然うまくいくルートを歩んでうまくいくんですけど、うまくいかない人はやっぱりうまくいかないんですね。
だから今以上に成長したい、結果を出したい、前に進みたいと思っている人は、今よりも上手いルートが欲しいわけですから、その複雑な世の中の現象とか仕組みを理解した方がいいんですよ。
その為には、何か一つのことを正しい正しくないみたいな論じ方をするんじゃなくて、
立体的に時系列とか色々な要素を考えて、小さな局で見るとどうなのか、大局で見るとどうなのか。
そういったことも含めて、考えた方が良いということです。
諦めるべきところを諦めないと不幸になる
今日の元々の話に戻ると、諦めた方がいいのか、諦めないで頑張った方がいいのか、みたいな自分の進退を悩むことってあると思うんですよ。
だけどその人がやりたいか、やりたくないことかということでもありますし、それに加えて、自分の行動で変えられるものが原因なのであれば、諦める必要はないので、もっと努力しましょうというわけです。
だけど自分ではどうしようもないことが原因になっているのであれば、とっとと諦めるべきです。
だから諦めるべきことなのか、諦めちゃいけないことなのかはちゃんと考えて、自分で見極めなさい、目利きしなさいということなんですよ。
不幸な人というのは、だいたい自分にはどうしようもないことばかりに目を向けるんですね。
あいつは生まれがいいとか、金持ちに生まれてるとか、自分は貧乏な家に生まれた、不公平だとか、
あいつはイケメンに生まれた、自分は不細工に生まれたとか、俺なんか努力したって無駄だとかですね。
そういう感じで、自分がどうしようもないことが世界の全てみたいに考えて、そっちにばっかり目が向いて、あの人はわかってくれないとか、職場できつく当たられるとか、それも向こうの人間の考え方は変えられないわけです。
だから自分が何をできるかを考えるべきなのに、こんな職場には居られないとか、世の中みんな敵ばっかりみたいなことを言い出して、世の中に絶望して諦めてしまうんですね。
その相手との人間関係みたいな自分が手を突っ込めない部分は諦めればいいわけですけど、そうじゃないところで自分が何を諦めずに努力できるかを考えなきゃいけないのに、まるっと全部諦めちゃうわけですよ。
そして人のせいにして上手くいかないという現象が発生するんですね。
戦略的に諦めて成功する方法
ポジティブに頑張ることも正しくない
逆に凄くポジティブで、頑張ります!もっとやります!諦めません!と言う若い子もいるんですけど、
自分がどうしようもないことにまでポジティブに頑張っていても疲弊していくんですね。
そんな人はいつか心を病んだり、疲れ果てたり、燃え尽きちゃうわけですよ。
それはもったいない話なので、せっかくポジティブな力があるのなら、それは自分が変えられる世界、自分のエネルギーを注ぐべき場所に全部注ぐべきであって、
どうしようもないところのことまで思い悩んだり、そこで苦労する必要は全然ないんですよね。
例えば雨が降ったから天に向かって文句を言う人はいないように、変えられない事象というものに関して、不平不満を持つこと自体が、本来はおかしいことなんですよ。
うまくいってない原因はどちらなのか考える
でも人間はそれが分かってるはずなんですね。例えば地震が起きたからといって、地球に文句を言わないですよね。
だけどそれが相手が人間だったり、社会のルール的なものだったり、身近なものだった場合、自分が影響を与えられると勘違いしてしまうんですよ。だから腹が立ってしまうんです。
それに対して、本来は力を注ぐべき場所じゃないものに対してまで諦めずにギャーギャーと力を注いでしまって、うまくいかずに疲弊するんですよ。
だから世の中は自分で変えられるもの、自分で変えられないもの、この2種類があることをまず理解して、自分が今うまくいっていない原因はどっちなのかをちゃんと考える
その上で自分の行動を選べば、効率的に成果を出せるようになると思います。
では本日は以上になります。ありがとうございました。
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