将来、サラリーマンは消滅する!?生き残る為に今からやるべきこと


どうもこんにちは G です。
今回は未来においてサラリーマンが消滅した後の働き方についてお話したいと思います。

サラリーマンというのは、まさに「salary(給料)」をもらう人っていう意味で、会社に属して労務を提供することで、お金をもらう存在という定義じゃないですか。

ところがこの日本風のサラリーマン、会社に新卒で入って、定年退職まで勤め上げて、という形態のサラリーマンは、未来においてはほぼ消滅すると思うんですよ。

なぜ消滅すると思うのか、そうなってきたときに人はどのように働けばいいのか、そして将来そうなる前提であれば、どのように今から備えるべきなのかということをお話したいと思います。

サラリーマンが消滅する理由

サラリーマンの歴史は浅い

こういう風に現在の形のサラリーマンはいずれ消滅すると言っても、「いやいや、自分が働いてるうちはそんな急激な変化はないよ」「あと何十年かは大丈夫。逃げ切れる」という風に言う方は多いんですよ。

でも考えて欲しいんですが、今の日本人が当たり前だと思っているサラリーマンの形態というのが、そもそも第二次大戦後、昭和の30年代とか、そういう時代から生まれた仕組みなんですよね。

第二次大戦後に日本中が焼け野原になって、日本の経済というのはどん底からスタートしました。

その当時というのは、メイドインジャパンというのは、世界において質が悪いものの代名詞だったんですよね。

だからアメリカンジョークとかで、なんか西部劇みたいにピストルを撃ち合ったときに負けた方が持ってたのがメイドインジャパンの銃だった、アハハみたいな、

一昔前の日本人が思う「中国製かよ」っていうような感じで「日本製かよ」って言われていたわけですよ。

それがもう昭和40年代とかの話ですから、それって物凄い昔じゃないんですよね。まだ半世紀経ってないぐらいの話なんですよ。

大量生産の時代

ただ日本っていうのは、その後朝鮮戦争とかがあって、「朝鮮特需」って言われるような大きなお金の動きがあったおかげで、自分たちの技術以上に奇跡的なスピードでの復興を遂げたんですよね。

だから戦後10年ぐらいから、高度経済成長期に入りましたよね。

そこから90年代前半までひたすら拡大していきました。

つまり日本というのはほとんど物がない、壊されまくった、食べ物とか色々不自由しまくってる状態がスタートで、その後景気がどんどん良くなって、作れば作るほど売れる、やればやるほど儲かるっていう状態がずっと続いてたわけです。

そうなってくると人々が大量にモノを消費します。じゃあ企業は大量に生産します。

消費意欲が高いから大量に同じようなものを大量に作っても、どんどん売れるんですよね。

つまり少ない品種を大量生産する時代が長く続きました。

今みたいにいろいろな種類とかがないわけですよ。

色違い、バージョン違い、ちょっとだけ機能違いみたいなものはなくて、もうカラーテレビならカラーテレビってみんな買うんですよね。

そんな時代だったから、企業においては、画一的にやってくれる、会社に対して忠誠心を持って会社の言うことをちゃんと聞いて、

入社から定年まで一心不乱に働いてくれるモーレツ社員が非常に役に立ったわけです。

新卒が必要だった時代

同じものを大量生産するっていうことは、当然人手が一番必要になるんですよ。

その人手が必要で、しかも作って欲しいものは画一的なアウトプットなんですよね。

オリジナリティとかを加えてほしくないわけです。

例えばネジを作ってる時に「オリジナリティを加えてちょっと溝を深くしました」なんてものを作られたら困りますよね。

だからもう言われたことを言われた通りにきちんとする存在、社員が一番有り難かったんですよ

そういう社風に染まってもらう為には、社会のことを知らないまっさらな状態がいいわけです。

だから新卒を採用するんですよね。

これが会社のルールだ、これが社会のルールだって言えばそれを信じるじゃないですか。

だからブラック企業ほど新人を採りますよね。

ブラック企業って断言するとあれですけど、中途採用で入ってきた人はすぐ辞めるんですよ。「ここおかしいよ」って辞めるんですよね。

それは他の企業という比較対象があるからです。

でも新卒で入った子は、10年20年頑張っちゃうんですよ。

そっちが当たり前だと思ってる、というか思われされているからです。

実は新卒採用というのは効率的ではないんですよね。

つまり新卒というのは、最初の2,3年はほとんどの生産性がないというか、役に立たないわけじゃないですか。

多少の仕事はやってくれても、お給料分を充分に稼げているとは言えない。

しかもその3年やって、そろそろ一人前ってなった時に、辞めない保証は全くないわけですよね。

だからそう考えると、新卒を雇って育てるのは結構リスキーなことなんですよ。

だけど、それを上回るメリットが先程の社風に染まるとか会社が与える価値観を当たり前のこととして受け取る。

そういった人材としては役に立ったので、そういう人間を大量に雇ったんですね。

大量生産の時代は終わった

ものを大量生産する時代においては、大量に人を雇って、工程とか役割を細分化していって、自分の一部の仕事を黙々とやらせることが重要だったわけです。

だから日本の産業というのは、高度に仕組み化されていったんですよね。

しかい、もう今はものを作っても売れない時代、ものを大量に作る必要が全くなくなった、ものが行き渡った時代になってきたわけです。

そうすると、大量にテレビを作ってもしょうがないんですよね。大量にスマートフォンを作ってもしょうがない。

みんなの欲しい物というのは細分化されて、自分はこっちがいいとか、あっちがいいというのをお客さんがお客さんの価値観で選ぶような時代になりました。

そうすると、大量生産そのものに意味がなくなるし、効率で考えれば、日本で作ってたものを海外に委託するとか、海外のものを日本で組み立てるとか、そういう色々なやり方もできるようになったわけですよね。

そうなってくると、昔のような人材が必要なくなってきたわけです。

そして昔は全く重要視しなかったオリジナリティとか、自分で考える、自分で何かを見つけ出す作り出すっていうことが重要になってきたんですよね。

つまり肉体労働から知識労働に変わってきたわけです。

戦後の仕事というのは、工場の労働者を育てるような発想だったんですよ。

そういったサラリーマンを作る為には、都合のいい教育体制を小中高でやっていたわけなんですよね。

だから小中で勉強して、いい高校に入りいい大学に入り、いい会社に入り定年まで勤め上げみたいな、わかりやすいモデルがその頃は成立してたわけです。

ところが今はそんなモデルが成立しなくなりました。

大学行こうが、大学の院を出ようが、仕事がないっていう状態も平気で起きてますし、逆に高校卒業くらいの子の方が、簡単に就職をゲットしたりしますよね。

言われたことをきちんとこなすだけでは認められないとか、評価されない仕事、職種もどんどん増えてきました。

肉体労働から頭脳労働に変わってきたからです。

時代が変わり起こること

仕事が終わらなくなる

肉体労働というのは、例えばネジを作る話で言えば、きちんとした規格を満たした品質のいいネジを言われた時間までに言われた本数作ればそこで仕事は終わりじゃないですか。

ところがなにか新しい商品を開発するとか、アイデアを出す仕事においては、定時まで一生懸命考えたからもうそれで終わりではないですよね。

もしかしたら、もっと良い商品のアイデアが出てくるかもしれない、今いいって思ったけれど、もっと改善できるポイントがあるかもしれない、もっとライバルは上をいってくるかもしれないっていう形で、考えることに終わりはないんですよ。

そうすると終わらないんですよね。

ちなみにこの肉体労働者の発想で、頭脳労働をやってしまうと、とんでもなく労働時間が伸びて伸びて、うつ病になる、例えばエンジニアとかが大量にできちゃったわけですよね。

頭脳労働のプロは、やはりそこを分かってて、ひたすら考えることは逆に効率が悪いって、うまくスイッチングしたりするんですよ。

だけど古い価値観のまま新しい仕事に取り組むから、そこで苦労する人というのは出ちゃうわけです。

新卒を採用する必要がなくなる

過渡期においてそうなんでしょうけど、これからの時代というのは、結局新卒であるメリットがどんどんなくなっていくんですよね。

例えば欧米の企業などは、飛び抜けて優秀なプログラマーとかでもない限り、新卒は採用しないんですよ。

知識やビジネススキルもないわけですし、常識も知らない、2,3年経たないとまともに利益を上げないようなものを大量に採用するメリットってあんまりないわけですよ。

だからAppleとかGoogleとかFacebookとかAmazon、そういったところは元々能力が高く、知識や経験を積んだ、即戦力人材というのを採りますよね。

3年育てればっていうけど、3年経ったらもう求められるものがコロッと変わってる可能性が高いわけです。

新卒で大企業への就職はできなくなる

例えば外国においては、最初からいい企業に入るというのは明らか無理な前提になってて、まずは中堅かベンチャーとか、そういったところに低い給料で入って、そこで働きながら経験とスキルを積んで、MBAを取ったり資格を取ったりして、

自分の価値を高めて、人気企業に転職していくのがキャリアプランとしてあるわけなんですよ。

そういう風に大企業に進みたいと思ってる人間は、だからこそ自分の身を削って物凄く学ぶし、逆にそういったことを全く望まない、そこまで努力をしない人というのは、もうその日暮らしレベルのお給料をもらいながら、ずっと中小の仕事をするんですね。

中小というと、中小を悪く言っているみたいですけど、そうじゃなくて今の仕事をただ繰り返すということです。

日本においては、会社に入ったらもうそこから動く必要すらないとか、その後定年退職までそこに居れるっていう前提が常識だったわけじゃないですか。

だけどそんな仕組みは会社としてはもうメリットがなくなってきてるんですよね。

実際、海外の例を出しましたけど、ヤフーとかも新卒一括採用というのは、もう去年ぐらいに止めましたね。

もう年中、経験者採用というのを一年中門戸を開いています。

という風に企業においては効率的か効率的じゃないかが非常に重要なので、どんどんそういう意味では西洋風になっていくんですよ。

これから生き残る方法

働き方が変わることを理解する

今のアメリカの働き方のスタンスとかスタイルを見ると、日本が将来どうなっていくかっていうのが明らかに見えてくるんですよね。

例えばアメリカのフリーランサーというのは、労働者の半数を超えているんですよ。

年々増え続けているんですね。数年前のデータで55%だったかな。

ところが日本はまだ20%ぐらいしかいないんですね。これでも年々増え続けているんですよ。

だから将来的には企業に属して、そこの中の仕事だけするサラリーマンという存在から、いろいろな企業の仕事を引き受けるフリーランサー、

言ったら業務の専門家、自分の得意分野の専門家っていうような働き方にシフトしていくと思うんですよ。

そうなっていくと、会社においても効率がいいんですよね。

優秀な人材を欲しいときに集めてプロジェクトをすることができる。

プロジェクトが終わった後に人材が必要なくなれば解散して、そこにかかるコストを終了させることができるわけです。

例えば日本は車作りが有名というか得意ですけれど、日本の車作りって、もう最高機密なんですね企業の中で。

そこの隠された部署みたいなところで、そこに入ることを許された優秀なスタッフだけが集まって、ああでもないこうでもないって何年もかけて、新車を作っているんですよ。

だから日本では一つの新車を0から開発するのに6年ぐらいかかると言われてます。

一方で、最近アメリカとかで増えているのが、優秀な技術者とか設計者とかをみんなオンラインで繋いで、

一つの「新車開発プロジェクト」っていうプロジェクト毎にいろんな人材を集めて、ネットでテレビ会議をして作っていくというのを実際にやってるんです。

これで自動運転車を今バンバン作ってるんですね。

やっぱりスピード的にもどっちが勝てるか、どっちの方が効率がいいかっていうことはもう明確じゃないですか。

だから効率が良い方が生き残っていく。

古いやり方にこだわる人間は苦しくなっていくんですよね。

逃げ切れると思わない

そういった今の日本スタイルじゃない働き方がメジャーにだんだんなってくることはもう間違いない話だと思います。

だから今の状態で自分は逃げ切れるだろうって思うことは非常に危険なんですよね。

それは例えば船に乗ってて、「この船は絶対に沈まないだろう」って浮き輪も持たずにのんびり寝てるのと一緒じゃないですか。

せめて船から出て行かなかったとしても、もしかしたら船が沈むかもしれない、船が沈むような事故が発生したら怖いなって思って、浮き輪ぐらい用意しておいたら、いざという時安心ですよね。

この浮き輪ぐらい用意しておくっていうのが、今何かを学んでおくとか、いろんなことに手を出しておく、自分で稼ぐ力を身につけておくっていうことだと思うんですよ。

だからそういうことを今始めておく必要があるんですね。

自分のお客さんを作る

具体的に何をしたらいいのかを最後に話したいんですけど、前にも話しましたが、サラリーマンというのは、自分の労働力とか時間を会社に対して提供して、会社からお金を頂いているわけなんですよね。

だからお客さんからもらっているわけではないと。

お客さんだと思ってるのは、会社にとってのお客さんであって、自分がその会社を辞めた次の日から、そのお客さんは自分を相手にしてくれないじゃないですか。

そのお客さんに渡す商品もなくなりますよね。会社のお客さんでしかないわけなんですよ。

そうじゃなくて、自分の実力で食っていけるようになる、会社を出ても食っていけるようになるっていうことは、自分のお客さんを持たないといけないっていうことでもあるんです。

つまり自分のサービスとか能力とか商品とかを直接相手に渡して、直接相手からお金をいただけるような環境や状態、これを作っておけば、その人の能力がそれで高ければ、他の会社にも求められるでしょうし、自分自身で商売を始めることもできるわけですよね。

言い換えれば、会社の中で仕事をしているっていうのは、他のみんなに助けてもらって、下駄を履かせてもらって、お手伝いしてもらって、ようやくお金をもらえるレベルのことができているっていうだけでしかないわけです。

だから別の場所に放り出されると、そのサポートがないわけだから、お金が貰えないんですよね。

そうじゃなくて、自分でもう一から十まで全部それを持っていれば、自分が差し出すものでお金がいただけるわけじゃないですか。

だからそういった0から100の部分までを全部自分の中に持っておくことが大事なわけです。

それが何なのかはその人の仕事の内容とかやり方とかで変わってくると思うので、そこは自分で考えて欲しいんですけど、

少なくとも逃げの発想、「会社にいるから大丈夫」「積立してるから大丈夫」みたいな風に考えると、未来はどうとでも変わるわけなので、いま貯めているもので大丈夫かどうかっていう保証は何もないですよね。

そしたらいつまでも不安は消えないわけです。

だから何が起きようとも自分は価値を生み出せるから、自分はお金を稼ぐことができるから、まあなんとかなるでしょって思うために、逃げじゃない思考で前向きに捉える為に自分がお金を生み出せる力を持っておくことが重要だと思います。

それでは今回は以上となります。ありがとうございました。

2 件のコメント

    • コメントありがとうございます。Gです。

      私は「今の日本人が当たり前だと思っているサラリーマンの形態は昭和から」と言ってまして、「サラリーマン自体が昭和から」とは言ってません。

      そういう話で言えば、古代ローマの軍人が仕事の対価として「塩代(サラーリウム)」をもらっていたことが語源で英語のサラリー(給料)が生まれましたので、給料を貰う人を「サラリーマン」と定義するなら、古代ローマの軍人もサラリーマンじゃないか?という話になりますので・・・(そういう議論もまた楽しいものですがw)

      とは言え、ご指摘があったおかげで、大正時代にサラリーマンについて書かれた文献を調べてみたりして新しい知識も増えました。
      ご指摘ありがとうございます!

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