どうもこんにちはGです。
今回は引き寄せの法則で失敗する人についてお話したいと思います。
目次
なぜ思考は現実化しないのか?
よく似ているけれど違うこと
まず私が自分の教えてることの中で最重要だと思ってることがあるんですけど、それはよく似ているけれど違うことを正しく理解しましょうということなんですよ。
世の中には、いろんな情報があるわけですけど、よく似ている、一見同じようにすら見えるけど、本質的に違うとか、実は全然違うとか、そういう事が意外とあるんですね。
その違いというのが、見ただけではわからない、きちんと理解して、きちんと自分で考えないとわからないことって多いんですよね。
それを気付かないまま、よく似ているから本人も無意識に正しいと思って、間違った方向というか、今回やるべきではないことをやっていると、うまくいかなくなることが多いわけです。
ここに人生の成功の鍵というか、勘所があるように思うんですよね。
うまくいく人というのは、そのポイントをちゃんと押さえて本当に正しい方を選んでるんですよ。
でもうまくいかない人というのは、よく似ているけれど、ズレた方向とか違う方向を選んでるんですね。
結果として、本来の目的を達成することができないわけです。
このよく似ているけど違うこと、というのは、ものすごくたくさんの例があるので、シリーズ的に何回かに分けてお話ししようと思うんですけど、
今回は第1回目として、引き寄せの法則で成功する人、できない人についてお話したいと思います。
成功した自分をイメージする
引き寄せの法則の肝になる考え方として「成功した自分をイメージする」みたいなのがあると思うんですよ。
そういうの聞いたことあると思うんですけど、ここもすごく間違いやすいポイントがあるんですね。
本によっては、自分は既に成功した、それを手に入れた、という風に強く強く信じて、それを既に手に入れたかのように振る舞うっていう風なことを言われてるんですよね。
自分はすでに成功して、もうそれを手に入れた。
例えばお金持ちになりたいなら、「お金持ちになった自分」を強くイメージして、まるでお金持ちかのように振る舞いなさいと。
お金持ちのように考えて、お金持ちのように行動しなさい、そうすると、あなたの現実がそれに追いついてきます、みたいなことを書いてる本が結構多いわけです。
自分はすでに成功したと信じてそう振る舞うというのは、成功した自分をイメージするということと、イコールに聞こえると思うんですよ。
でもここって違うんですよね。
成功した自分をイメージするというのは、重要なのは成功した自分をイメージして、自分はそういう風になれると強く信じて、そのために必要なものとか行動を明確にして、実際にその行動をとっていくと。
「自分は成功できるんだ」ということを強く信じて、そっちに向かって行動することはすごい大事なわけです。
これが正しいルートなんですよね。
「自分は成功した」と信じる
一方で、「既に成功したと信じて、そう振る舞え」というのは、お金持ちになったと思って、「既に自分はお金持ちなんだ」って実際に有りもしない寄付をしたり、お金持ちのような無駄遣いをしたりすると、いつの間にやら、周りの現実は変わって自分が成功できる。
そんなわけないじゃないですか。
だけど、何故かそういう風な伝え方をしている本って結構読んだことあるんですよ。そういう風に思ってる人も多いんですよね。
人間の脳というのは、想像と現実の区別というのが実はすごい苦手なんですよ。
これはよく言われる話でも、例えばレモンを想像する。
酸っぱいレモンを想像して、それを輪切りにして、自分の口の前、ベロの上でぎゅっと絞ったらポトポトとレモン汁が垂れてきてっていう話をしたら、聞いてる人の口に唾が湧いたりするじゃないですか。
梅干しの話もそうですよね。
でもこれって耳に入ってるのは、ただの音ですよ。想像だけですよね。
だけど体はもう唾液を出して「酸っぱい」っていうイメージをして唾液を出してるわけですよ。
怖い映画とか感動映画とかも全部そうで、自分の今目の前には、何の怖いものも何の感動するものも存在してはいないんですよね。
ただそういうストーリーをなぞった映像とか、音声とか、場合によっては、文字を見るだけで、脳はどんどんイメージを膨らまして、それに涙を流したり恐怖を感じたり、なんか吐き気がしたりするわけですよね。
つまり現実にあるかないか、というのは置いておいて、結局それは全部人間の感覚器を通って、脳の中で、イメージ化されて、それを脳というのは、理解するわけなんで、それが本当に存在するかしないか、つまり現実なのか想像なのか、というのは、人間の脳はあまり区別が出来ないんですよ。
で、想像のものですら、人間の脳は本物にあるかのように感じてしまうんですね。
となると、実はすでに成功したんだって信じてしまうとどうなるか。
実際にアメリカの実験とかであるんですけど、努力しなくなるんですよ。
アメリカの実験で判明した脳の仕組み
成功するためには、多くの場合物凄い努力が必要です。継続的で大量の努力が必要です。
でも自分が既にそれを手に入れたんだ、成功したんだという風に信じた人、強く念じた人というのは、明らかに行動量が減ったんですね。
テストの前とかでも「自分は良い点が取れる」って信じて、そのための勉強した人は当然成績は上がるんですけど、もう自分が全部100点を取った状況だけをイメージして満足した人は、脳がそこで満足するので、自分はもう点数を取れた気分になっちゃってるんですよね。
勉強時間が下がったり、努力が下がったりして、現実の点数は下がるんですよ。
同じ実験をダイエットでもやってて、ネガティブなイメージ、「痩せないとやばい」とか不健康だとか、でも痩せたい痩せないと私恥ずかしい、デブって思われるって思って強い動機で頑張った人と、もうすでに自分がすごく痩せて美しくなったんだっていう風に妄想を強めてダイエットした人。
10kg以上の差が開いたらしいんですね。
まあ10kgというのもアメリカクラスなので、相当みんな元々デブだったんでしょうけど、それくらいの差は開いたということなんですよ。
つまりもう既に手に入ったと思ったら、人間の脳は満足するんですよね。
例えば、すごい読みたいと思って本を買ってきたのに、買ってきた瞬間、いつでも読めるし後でもいいやとか思っちゃって後回しにするとか、そういう手に入った瞬間興味を失うというのもあるじゃないですか。
それも多分同じことだと思ってて、手に入ったとは言っても、それを読んだり見たり味わい尽くしたりするまでは、手に入ってないのと一緒のはずなんですよ。
だけど、脳が手に入れたという風に理解した瞬間に、もうそれに対する興味が薄れたわけですよね。
現実は何も変わってないのに、脳がもうそれを手に入れたんだから安心だ、もうしなくていいっていう風に思っちゃうわけなんですよ。
という風に人間の脳は、想像と現実の区別ができないので、自分が満足なんだ、できるんだって思ってしまうと、本当にそこで終わるんですよね。
「手に入れた」なんて思ってはいけない
昔から日本では言われる「足るを知れ」という言葉は正にそこだと思ってて、満足だって思ったら満足なんですよ。足りないと思った足りないんですよね。
これは良い方向に使うと、自分は幸せだと感じれば、脳はそのように理解するので、現実がどうであろうと幸せになれるんですよね。
「幸せはなるものではなくて感じるもの」というのも、正にここなんですね。
でも現実がどうであろうと、自分は幸せじゃない、まだまだ足りないって思ったら、「まだまだ足りない」という風に本当に思うわけですよね。
だから自分自身を幸せにするために自分を肯定する幸せを見つけるのではアリなんですけど、現状からもっと進んでいきたい、もっと今よりも高みの自分にたどり着きたいっていう成功したいっていう時であれば、自分が既に成功したなんて考え方はもう害以外のなにものでもないんですよ。
だけど、なぜか多くの成功法則の思考は現実化する系の本は、何かそこを強く強く念じて、自分が既にそれを手に入れたように想像すれば、いずれそれが自然に手に入るみたいな書き方をしてるんですよ。
これたぶん翻訳家がバカなんじゃないのかなと思うんですけどね。
翻訳家が分かってないくせにただ翻訳してるからそうなってる気もするんですけど、これは人間の脳科学的には真逆、害なんですよね。
だからそれを手に入れたなんて思っちゃいけないんですよ。
引き寄せの法則の本当の使い方
イメージしなくても成功できる
成功した自分をイメージなんかしなくたって成功はできるんですよね。
やるべきことをやればいいだけなんですよ。
だから成功した自分をイメージして、自分はそうなれると信じて、そのために必要なものを明確にして、その行動をする。
つまりモチベを高めたり行動しやすくするための道具としては、アリなんですね。
だけど、それ以外に「もうすでに成功したんだ」みたいに思う変な精神論は間違ってるんですよ。
本当に大事なことは、成功した自分と今の自分を繋げるということなんです。
これがあまり言われてないんですけど、本当の成功法則なんですね。
成功した自分と今の自分というのを比較して、今の自分が、成功した自分の場所にたどり着くまでに何が必要か、何をどうやっていけば、どれくらいの期間で、そこにたどり着くのか、ということを、本当に全て具体的に理解できるまで考えて、自分と理想の自分を繋げるということが一番大事なんです。
これができれば成功できるんですよ。
成功した自分と今の自分を繋げるとは
よく例えられるのが、東京から大阪に行くと考えたときに、何線に乗って行けばいいのか、いくらかかるのか、どれぐらいの時間が必要なのか、というのが全部わかったら当然行けるじゃないですか。
繋がるというのは、そういうことなんですね。
何時に出てどこに乗って、何の新幹線に乗って、いくら払って、どこで乗り換えて、どうやったら大阪に到着する、というところまで分かれば、誰でも目的地に行けるんですよね。
この繋がるという発想こそが大事で、東京の家の中にいて、大阪にもう既に着いてる自分を想像して、それを信じ込んで「たこ焼きうめぇ」とか言ってたら意味ないんですよね(笑)。
しかも、そこを全く明確にせずに、ただ家から出ても、駅に行けばいいのか空港に行けばいいのかタクシーに乗ればいいのか歩いていけばいいのかも分からないじゃないですか。
そんな状態では、いつまでたっても大阪には行けないよっていうことなんですよ。
東京にいる人が大阪に行くために必要な事というのはルートを調べることですよね。
ルートを調べて、それにかかる費用を明確にする。そしたらどれくらいの時間がかかるかも分かるじゃないですか。
そこまで全部わかったら、そのあと実際に行動すればいいですよね。
実際にお金を用意して、駅に行って、切符を買って、電車に乗って、と行動すればいいわけですよね。
成功するのもただそれだけなんですよ。
それが空間的なものなのか、時間的なものなのか、という違いだけなんですよね。
だから成功法則とか、正直ね、しょうもないんですよ。
具体的なマインドセットがあるものはまだマシとしても、なんかイメージの力で想像すればとか言ってる成功法則は大体くだらないんです。
そんなもので成功できるなら、引きこもりの妄想家は、みんなハッピーなハーレムも築いてるはずなんですよ。
そんなことありえないんですよね。
成功する為に必要なこと
必要なことは、もう普通に時刻表を調べて、地図を見て、お金を用意する、というのを自分のリアルの現実で当てはめて、
成功した、お金持ちになった、モテモテのダイエットに成功した自分になりたいのであれば、そのために何をどれぐらいの時間をかけて、どれくらいのお金をかけてやるべきかをちゃんと調べて考えて繋いで、その通り実際に行動する。
ただこれだけでいいんですね。
だからまあ引き寄せの法則とか言っている時点で、だいぶピントがずれてるわけなんですよ。
そんなものなくても成功はできます。
だから成功したいなら「きちんとやれ」っていう話なんですね。
そういう風なのが、よく似ているけどちょっと違うこと。
でもこれ今日最初に聞かれた時は、成功した自分をイメージするのと、自分は既に成功したと信じてそう振る舞うというのは、一見似てることのように感じるじゃないですか。
でも今回の話を最後まで聞いた後にその二つは似てますかって一緒ですかって言われたら、言葉上は似てるけど全然違うもんだよねっていう風に思われたと思うんですよ。
世の中にあるよく似ているけど違う事というのは、正にこういうことなんですよね。
こういうよく似てるけど違う事というのを間違った方をチョイスしてしまうと、もう本人は良かれと思って努力するのに失敗ばっかりうまくいかなくなっちゃうんですよね。
だからそこの世の中を生き抜いていくために本当に必要な真実みたいなものをたくさん学んでもらえたらなと思います。
今回は以上となります。ありがとうございました。
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