
どうもこんにちはGです。
今回は、会社で出した成果は自分の真の実力だとは思わないということについてお話したいと思います。
目次
優秀な人が起業しても失敗する理由
会社で働くとはどういうことなのか
会社で働いてる方向けの話なんですけど、会社の中で色々仕事をされて、それに対して評価を頂いてるはずじゃないですか。
仕事ができる人、できない人、凄く売上を上げられる人、いろんな方がいらっしゃると思うんですよね。
ただ自分のビジネスを持ちたい人とか、起業したい人、もっと伸びていきたい人に関して言えば、その社内で頂いている評価、自分が出せている成果というのが、自分の真の実力だとは思わないように、ということが今回のテーマになります。
会社の中で働いているということは、料理人に例えると、使いやすい厨房とか食材、調理道具が全て揃えてもらっている状態で、うまいものを作れるかどうかみたいな話なんですよね。
だからそこまで言われたら、できて当然じゃないかと思いがちなんですけど、それはその人の腕前次第ですよね。
でも会社ってそういうところじゃないですか。
ある程度の見込み客も会社が目処をつけてくれて、何を売るとか、どういったサービスを提供するっていうものも会社に中に商材もノウハウもちゃんとあると。
で、会社の名刺とか、そういったものも持たせてもらって、相手のお客さんところに行けるわけですよね。
それって厨房とか食材とか調理道具が揃ってる状態と言っても過言ではないと思うんですよ。
起業したら変わること
一方で、起業とかの自分でやるという時は、そのお店を置く場所、お店探しから調理道具を揃えること、食材を仕入れること。
そういうことも全部自分でやって、その上で、さらにおいしい料理を作れるかどうか、という話になってくるんですよね。
会社というのは、これをやればいいっていうのがある程度決まった状態じゃないですか。
答えが見えてる状態で、その答えをさらに自分の工夫でブラッシュアップしてレベルアップして、より高い評価を出すということが許される世界なわけです。
ところが自分で起こす事業とか、ビジネスというのは、「ここまでやれば大丈夫(十分評価されて儲かる)」という基準はあまりないんですよね。それは自分が新しく作るものだからです。
もっとこうした方がいいんじゃないか、もっとああした方がいいんじゃないか、どこまでやればお客さんが来るのか、どこまでやれば仕事が安定するのかって答えが何一つないわけですから、それは全部自分で作り出していかないといけないし、終わりがないんですよね。
仕事に終わりがなくなる
ゴールがないから、ひたすら高め続けないといけない。
だからここまでやればいいとか、こうやればいいっていうのすら、ちゃんとは決まってない状態なわけです。
コレ、分かる人は分かってくれると思うんですけど、ゴールがない仕事というのは物凄く大変なんですよね。
日本のサラリーマンの労働時間が延びて、ストレスがたまってとかいう風に言われるようになったのは、正にここなんですよ。
昭和時代とかのゴールがある仕事の働き方から、知識労働としてのゴールの見えない働き方にシフトしていった、というのが一番大きな理由でもあるわけですよ。
昔は、ものづくりとか、例えば工場の部品を納めるとか、そういったものは決まった形のものを上手に作ればよかったんですね。
その品物を決まった個数納品すればいいわけですよ。求められている以上の数のネジを作ってもしょうがなかったわけなんですよ。
そのネジをいかに上手に早く作るかっていうことがゴールだったんですよね。
正に昔の教育の現場で求められていたようないかに早く問題が解けて正解になるかという考え方ですよ。
ところが、そういったものが行き渡って、知識労働って言われるようなものにシフトしていくと、ゴールというのがないんですよね。正解がない。
だから「こういう風にすればいいだろう」と思っても、ライバルの会社がそれよりも面白いことをやっていたら負けてしまう。
ここで考えることをやめていいよっていうゴールがないから、それこそいつまででも考えられるし、いつまででも工夫し続けられるんですよね。
そうすると仕事が終わらなくなるわけです。
その中で、ライバルの会社と競い合ってしまうので、もっとすごい内容、もっといい内容っていう風にしていくと、労働時間もサラリーマンに強いられる労働も増えていくわけですよ。
このようにゴールが決まってない仕事というのは、とても大変で難しくて、そして疲弊するもんなんですよ。
自分で起業するとか自分のビジネスをやるというのは、そっちのコースに行くっていうことなんですよね。
だから求められるものが激しく難しくなって、会社で出したパフォーマンスというのは、同じようには出せなくなるもんなんです。
ここを勘違いした人が、会社の中では優秀な成績を収めているから「自分ならできる」と思って、会社を起こして失敗するんですね。
お客さん(会社)が求めているもの
取引相手はサラリーマン
自分の会社で、すごく自分が売上を上げている。そしてお客さんも自分が独立したらそっちで買ってくれると言ってくれている。有効な関係や見込み顧客も捕まえている。
で、今の会社の仕組みやしがらみじゃなくて、自分一人でやったらもっとうまくやれる、という風な気持ちで起業する優秀な方は結構いるんですけど、そういった人の大半が失敗するんですね。
それは先ほど言った理由でもありますし、さらに言えば、会社がお客さんに提供しているものは、ハードだけではなくてソフトもあるんですよ。
どういうことかというと、例えばプログラムの会社があったとして、お客さんがそのプログラムの会社に「パソコンを一斉管理するソフト」を作って欲しいとするじゃないですか。
それと同じような機能を持つソフトが、例えばフリーソフト(無料のソフト)であったとして、無料でいいじゃないかって無料のソフトを入れるかというと、そうはならないんですよね。
やはりちゃんとした企業で買おうとか、ちゃんとした企業に作ってもらおうっていう風に思うわけです。
なぜか。
やはりそのソフトを自分の職場に導入して使い始めたときに、トラブルがあったら困るから、そのトラブルに対処できるだけのサービスも含めて期待してるんですよね。
それはフリーソフトとかには期待できないじゃないですか。
なによりそんなものを導入した担当者とか、それを承認した上司の責任になってしまいますよね。
だから、安ければいいだろうとか便利ならいいだろう、早ければいいだろうじゃなくて、相手もサラリーマンですから、それによって引き起こされるトラブルがあってはごめんだと。
ちゃんと安心して使える環境だったりサポートだったり、そういったものも含めたハード面だけではなくて、気持ち上のソフト面のところも含めて、欲しいと思われているんですよね。
値段が高くても大企業に頼む
そういう風にして考えれば、例えば大企業とか商社というのは、高い利ざやを乗せてます。
直接輸入した方がよっぽど安く提供できます。
でもいざその商品で何か大きなトラブルが起きた時に対応できる力がどれぐらいあるのかって考えた時に、やはり大企業から仕入れたいっていう会社は多いんですよね。
特に薬とか飲食物とか、口に入れる人の体に影響するもの、まあ原料とかまでは大企業は当然責任はそこまで持たないですけど、
それを差っ引いても、よく分からないどこかのサラリーマンが起業して作りましたっていう会社に頼むのか、何十年もその道でやっている大企業に頼むのか、と思ったら、お値段がたとえ高くても、大きいところに頼む方がまともな思考ですよね。
ところが、大企業で働いて、売りさばいている個人のサラリーマンは、そこを見落としがちなんですよ。
自分ならもっといい品をもっと安くお届けできるから、自分が独立したらお客さんはみんな自分の方に来てくれるだろうみたいに勘違いしてしまうわけです。
それはマーケティング的にも失敗で、お客さんが本当に求めているものは何かとか、お客さんが購入する理由というか、決意を決める要素は一つではなくて、物そのものに与えられるものと、それ以外目に見えない場所にある理由というものを見落としてるんですよね。
そこにちゃんと気付くというのが、正にビジネスマンとしてのセンスなわけです。センスがないとやはり失敗するんですよね。
今の仕事と起業は別物と考える
まとめると、今は会社で働いていて、特に起業するつもりはないという人は、自分の仕事はいろんな人に支えられてて、いろんなものを会社から与えられてることに感謝して、なおかつ自分が与えられてるものをもう一度よく見て欲しいと思うんですよ。
自分はどれだけ売り上げを上げようが、たとえ社内で出世して雇われの社長になっていようが、ゼロイチは起こしていないっていうことを肝に命じて、更なる努力をして欲しいんですよね。
そして起業を考えてる人、いずれ今の会社を出て行って起業を考えてる人は、今の会社でうまくいってるものを外に持ち出してもうまくいかない、ということを肝に銘じて、もっとスモールステップから本当のゼロイチを起こして、何か自分だけでもできるものを見つけてほしいと思います。
それでは今回は以上となります。ありがとうございました。
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