どうもこんにちはGです。
今回は質の低い人材でも成果を出せるモデルが重要ということを話したいと思います。
経営者に求められること
正直、今回のお話は、経営者の方とか起業家の方向けになってしまうんですけれど、いま起業したい人って結構多いじゃないですか。
その夢だけで語ってる人と実際にやる人っていうので分かれますけど、実際にそれを形にしていく人って当然優秀な人が多いんですね。
ところがその優秀な人っていうのは、自分の優秀な仕事量とか仕事の内容、仕事のクオリティをベースに考えるんですよ。
当然、それはスタートアップにおいては当たり前のことではあるんですけれど、それがなくては回らないっていうところまで自分の能力ギリギリまで使って回すビジネスという風に定義してしまうと、自分が抜けられなくなるんですね。
どうしても能力はあるとか、「あなたがいなければ回らない」っていうのはなんか格好いいし、優秀さの証拠みたいになっちゃうから、そういう状態を良しとする人が多いんですよね。
だけどそれは経営者としてはよろしくないんですよ。
経営者というのは、マネージャーとか監督の仕事ですよね。実際にフリーランスとかサラリーマンという手を動かす人っていうのは、現場のスポーツプレイヤーの仕事なんですよね。
だからスポーツプレイヤーは汗かいてなんぼだし、本人がいかに最高のパフォーマンスを出すかっていうのがすごく重要なわけですけれど、それを監督がやったらダメなんですね。
監督が人よりもグランドに出て、人よりもたくさんボール打って、それで試合に勝てるかっていうとそうじゃないですよね。
それよりその現場のプレイヤー達をもっと高めていく、より効率的に働かせるために何をどうすべきかっていうことを考える方が必要ですよね。
だから求められる能力とか、やるべき仕事の内容とか全然違うわけなんですよ。
将来の苦労はビジネスを始める時点で決まる
まず自分で立ち上げて、将来うまく回っていったら人に手伝ってもらおうというのは、基本的な進み方ではあります。
でも最初にそうやって後々人を入れることを全く考えていないと、人を入れても任せられないとか、この仕事は他人にはやらせられない内容だみたいなことが多くなるんですね。
気がついたら「あれ?人に任せる仕事なんか全然ないや」って、全部俺がやらなきゃダメじゃんという様な話になって、いつまでもいつまでも自分が現場でバットを振り続ける仕事になってしまうんですね。
だから経営者になっていく為には、いつまでも自分はプレイヤーでいてはいけないっていうことで、その仕事を手放す準備をしておかないといけないんですよ。
その準備の第一歩は、そもそもこういったビジネスをやろうっていうの最初に考えるとき、まだ設計図とかを引いてる段階で、他人がやっても回るビジネスモデルにしておくっていうことが大事なんですね。
さらに言えば、今日の冒頭に言いました、ちょっと質の低い人材でも成果を出せるビジネスモデルにしておくことが最重要なわけです。
優秀な人が集まってくれたら、それはなんでもうまくいきますよ。
だけど、優秀な人が集まってくれる保証もないわけですし、そもそも優秀な人は、自分のところなんかに来ずに優秀なんだから自分で何かやってますよね。
もしくは、成果を出し始めたら「じゃあこれ自分でやります」って独立するかもしれない。
ちょっと誤解はしないで欲しいんですけど、客観的な事実として、会社にずっと残ってくれる人材っていうのは、結局その環境でしか生きられないぐらいの実力の人間がほとんどなんです。
だから社内とかで、決まった仕事を回すのは上手いかもしれないけれど、そこくらいの人材しか雇っても来ないよっていうことなんですよね。
それが凄く大成長しているベンチャーとか、上場企業とかなら分からないですけど、個人がやってる程度の中小とか零細企業に募集で来てくれる様な人が、優秀なのを期待する方が間違っているわけです。
優秀じゃない人でもできるビジネスモデル
だからこそ、そんなに質の高くない人材がやってでもうまくいくモデルは難しいんですよ。
自分がやったらうまくいくっていう風に考える人が多いんですよね。起業しようなんて思ってる人って、すごいプライドが高くて自信持ってるので、こうやったらいいじゃないかっていう風に自分では考えるんですよ。
おそらくその人本人がやれば確かにうまくいくんですよね。
でもそれをやっちゃうと、結局5年経っても10年経ってもその仕事をやって、「あれ?おかしいぞ」って言い出すはめになるんですよ。
そうじゃなくて、雇ったばかりのアルバイトとか、コイツってミス多くて困るんですよね、みたいなやつを使ってでもうまくいく仕組みを作る。
例えばマクドナルドとか吉野家とか、コンビニエンスストアとかって、そういう仕組みを作ってますよね。
一番現場のオペレーションとか、作業内容は全部マニュアル化されて、必要最低限なことだけをちゃんと伝えて、でもやることは全て明確化して、ここまではやっていいとか、ここまではやっちゃいけないっていうのもちゃんとルール化していますよね。
高校生が来ようが、おばあちゃんが来ようが働いてもらえる環境というのを作っているじゃないですか。だからこそあれだけ拡大できるんですよね。
あれが優秀な調理免許を持ってる人しか店を任せられないとかだったら、あれだけの店舗は作れないし、ビジネスとして大きくできないわけですよ。
なんか優秀じゃない人にフォーカスしなさいとか、優秀じゃない人をうまく使いなさいというと、悪いネガティブなイメージを捉えられるかもしれないんですけれど、そもそも多くの人は、ビジネス(仕事)という面においては優秀じゃないんですよね。
人間は色々な要素があるわけで、仕事が好きで仕事のスキルアップをしたくてとか、仕事に意識が高い人ってそんなにいないんですよ。
もちろん、そういう人でもコミュニケーションがすごく上手かったり優しかったり、スポーツが出来たり頭が良かったり、色々な人はいるわけです。
ただ仕事が優秀か優秀じゃないかという面においては、皆そこまで仕事にプライオリティを持ってないので、仕事はそんな優秀じゃない人が多いんですよね。
その仕事能力が優秀じゃない人材でも成果を出せることが大切なんです。
その為には、そういう仕事を本気でやってない人でも、最低限これだけやってくれてたら会社の売り上げになるっていうモデルを経営者(リーダー)である自分が作らないといけないわけです。
仕事を任せられない経営者の末路
中小企業のコンサルとかやってて、やはり多いのはそこなんですよね。
会社を一代で築き上げた社長が、もう早く自分はそろそろ楽になりたいとか、引退したいと思うけど任せられないって、もうおじいちゃんみたいになりながら一線で働いてる人がいらっしゃるんですよ。
人材が育たたないっていうんですけど、それは育たないんですよね。
育つ環境がないし、その人でないと取れない仕事の取り方だったり、その人でないと作れない案件とか納品物を作ってるからなんですね。
その社長さんにしてみれば、こんなの他のやつにやらせたら売上が下がってしまうからできないって言われるんですけど、そんなこと言ってたら逆にもう会社将来潰れますよっていう話ですよね。
永久にはその社長は働けないわけですから、自分よりも若いスキルのない人間がやってくれることの方がメインなんだっていう風に、頭を切り替える必要があるわけですよ。
それと一緒で、自分がやる方がっていう風に思ってしまうのは、起業家とかの陥りがちなミスではあるんですけれど、それをやっていると会社が大きくもならないし、自分も楽にならないっていうことなんです。
会社を大きくする為には必要なこと
いま会社が大きくならないって言いましたけど、これも重要で、そんなに質の高くない人材でもやれる仕事であれば、人を雇えば量産ができるので、支部を増やしたりとか仕事量を多くするっていうことが簡単にできるんですよね。
そしたらそれぞれの売上は、本人がやるより下がったとしても、そういう支店を5個出したら、10個出したらっていう風に考えれば、大きな売上を生むことができるわけです。
ところが自分だと、100%どころか、120%の力が出せるってなっても、自分一人でやってる以上はそれ以上には絶対にならないんですよね。
自分が病気とか、なんか体調崩したりして、仕事を止めてしまうと、もう全部止まっちゃうわけですよね。
そう考えれば、自分依存というのは物凄く恐ろしいと、もう肉体労働と知的労働とか関係なく恐ろしいことなんだっていうのは、特に若い経営者の方には知っておいてもらえたらなと思います。
今回は以上となります。ありがとうございました。
コメントを残す