どうもこんにちは G です。
今回は自分が興味を失ったものを勝手にオワコンにしないということについてお話したいと思います。
目次
先入観を捨てるには?「オワコン」から考える
「オワコン」とは
まずは「オワコン」という言葉を知らない人がいるかもしれないので、補足しておくと「終わったコンテンツ」のことです。
もう社会的にブームが去ったとか、ニーズがなくなった、商売的にうまくいかなくなったみたいな、もう終わっちゃったもののことなんですね。
今の時代というのは、ビジネスもコンテンツも、もうインターネットの世界は特に流れが早いですから、昔は人気があったけど、もう今は終わっている(オワコン)ものって多いんですよね。
ただそれは本当にオワコンなのか。
単に自分が興味を失って最新の情報を入れなくなったからオワコンに見えてるだけなんじゃないのかっていうことが今日のお話です。
情報がアップデートされない怖さ
なぜ逆にこんなことを考えないといけないのかって言うと、
客観的な判断ができない、自分の思い込み(バイアス)がかかって、真実はそうでもないのに世の中がそうなっていると思い込んでしまう怖さがあるわけですよ。
特に自分の経験してきたことは正しいと思うんですよね。自分が色々見てきて知ってることも正しいと思う。
だけど、毎日のようにその情報に触れなくなった瞬間に、言ったらもう自分とは違う世界で、向こうは向こうで止まらずに動いてるんですね。
でも自分の頭の中では、最後に見たときの情報までしかなくて、それ以上はアップデートされていかないので、「あれは終わったよな」とか「もう今人気ないよ」みたいなことで終わっちゃったりするんですよ。
自分が興味を失っているだけなのに、なんか世の中の人全てがもう興味を失ってるように思い込んでしまって、あれはオワコンだよ、あそこにビジネスチャンスはないよ、みたいなことを思いがちなんですよね。
「コンテンツビジネスは終わった」説
例えば「コンテンツビジネスはもう終わった」とか言う人もいっぱいいるんですけれど、
コンテンツビジネスが終わったんじゃなくて、その人がコンテンツビジネスのやる気を失っていたり、昔のやり方ではうまくいかなくなっただけだったりするんですよね。
特にコンテンツビジネスといえば、昔よくあったノウハウとか裏技的なやり方を動画とか音声、PDF ファイルにまとめて、3万円や5万円で売る「情報販売」って言われるようなコンテンツビジネスは確かに終わってきてるように見えます。
だからコンテンツ販売は終わったという人も多いんですね。
むしろコンテンツビジネスが始まっている理由
一方で、note(ノート)とかでは、ちょっとした記事を「1記事1000円」みたいな感じで売るとか、
あとはBASE (ベイス) とかで、自分の作ったコンテンツをちょっとした金額で売るっていう新しいマーケットはどんどん大きくなってるわけですよ。
そっちの方の市場規模は、ずっと右肩上がりなんですね。
それで「もうコンテンツビジネスはオワコン」って言うと、そうじゃないわけですよ。
だから自分が知ってた(やってた)領域が終わったからって、その市場そのものが閉じてしまったように思うのは、やはり非常に早計だし、チャンスを失うわけですね。
ガラケー時代の怪物サイト『魔法のiらんど』の例
他の例え話として、昔、1999年ぐらいにドコモの iモード が始まった時、今で言うガラケーでインターネットに繋げられるようになったんですね。
そこで、自分でもホームページが作れる、簡単に素人でも無料でホームページが作れる『魔法の i らんど』っていうサービスが始まったんですね。
簡単にガラケーからポチポチと打つだけで、自分のホームページが作れるので、もう色んな人、車好きのホームページだったり、コスプレイヤーとか小説を投稿するとか、なんかちょっと痛い人が書いてたりとか、いろんなホームページがあったんですね。
当時は、月間12億のアクセスを集めていたらしいんですよ。
ケータイ小説『恋空』がヒット
その後、いろんなホームページが作れるっていうのもありつつ、
その中で、素人が自分で書いた小説を投稿するのがブームになってきて、みんなが頭の中に考えてた妄想を小説の形にして垂れ流すコンテンツが人気出てきたわけですよ。
そのうちに『恋空』とか、そういう恋愛系のやつが大ヒットして、映画化や小説化、漫画化などマルチに展開したんですね。
それは陳腐なストーリーの割に、まあ陳腐なストーリーって決めつけてる私の頭が固いんでしょうけど(笑)、10代の子らには大ヒットしたんですよ。
でもその頃がピークみたいな感じで、スマホがどんどん広がり始めると、ひたすらポチポチ文字を打つだけ、しかもテキストベースのそういう素人サイトなんかは、どんどん人が離れていったわけです。
スマホの登場で衰退した…
という風に私も思ってたんですけど、
どうも最近調べてみると、まだ月間10億のアクセスがあるらしいんですよね。
あんまり変わってないじゃんっていう話ですよね。
今はちゃんとをスマホ対応されてて、見た目は全然変わってるんですけど、10代の子達が自分の妄想したストーリーを小説の形で投稿する小説投稿サイトっていう形で、今も元気に動いてるんですね。
それ聞いた時にはもったいねーって思ったんですよ。
つまり10代20代の若い女の子たちが、月間10億回もアクセスするようなフロンティアがそこにあるわけじゃないですか。
そしたらもうコスメとか美容関係の商材とか、そこにピンポイントで広告出せば、凄いターゲットに適したものがやれるわけですよね。
Google とかの広告でも、ターゲティングにして、どこのドメインに出すとか選べるわけですから、魔法のiらんど系のサイトに出したら余計効果的かもしれないですね。
みたいな感じで、私自身が「昔は人気だったけど、今は携帯小説なんて聞かないし、オワコンなんじゃない」って思ってたんですけど、
実際はもう今も当時とちょっと下がった程度で活発に動いてたんですよね。
やはりそこで、色んなビジネスチャンスとかを逃してたっていうことなんですよ。
過去の成功体験が通用しない理由
という風に自分がそこを離れた瞬間、例えば皆さんで言うと mixi にログインしなくなった瞬間に「もう mixi ってオワコンじゃね。Facebook に負けてるでしょ」みたいな発想になってしまう。
テレビを見なくなった瞬間に「テレビってオワコンじゃね」と言い出す。
そういう風な自分の中で終わったら、世界的に終わったみたいな勘違いをすごく人間はするんですよ。
だけど、なんだかんだ言って、まだテレビって見てる人多いんですよね。特に年齢が一定以上の人達、もしくは一定以下の人たちは、ほとんどテレビなんですよ。
スマホって言ってるのは、本当に20代、30代ぐらいなんですよね。
例えば、20代、30代は、2017年のデータでは90%の人がスマホ持ってるんですよ。
ところが、50代になると、だいたい4割ぐらいの人しかスマホ持ってないんですね。60代になると20%ぐらい、70代になるともう8,9%ぐらいになるんですよ。
これで、もうみんなテレビ見てないよスマホだよってとても言えないですよね。
50代ぐらいより上の人は、半分ぐらいスマホ持ってないわけですから、みんながスマホ見てるよってどこの話だよって話ですよ。
例えば、50代以上のシニアに向けたサービスとか、そういったものはインターネットよりテレビでやった方が効果的だったりするわけですよね。
という風に例えば自分がスマホばかり見てるから、自分がテレビを見てないから、自分が mixi にはログインしてないからみたいな思い込みで、
客観的なデータを無視して、自分のビジネスとか方向性を決めてしまうと、実はとんでもなく外してることはよくある話なんです。
だから人間というのは、学んで経験を積んでいくものなんですけど、
自分の過去の成功体験とか自信を持っていいのは、今も現役でやっていることか、もしくはもっと抽象度の高い本質的なことに限定すべきであって、
時代とともに変わるものに関しては、もう自分がその業界から離れてしまった、その情報から離れてしまったら、もうそれに関して分かってると思っちゃいけないんですよね。
分かってるつもりでやったら、逆に現実と乖離した世界に入ってしまうんですよ。
だから過去の成功体験なんか1秒で捨てろとか言ってる人いたと思うんですけど、実際そうで過去こうだったからっていうのは、あまり生産性は高くないんですよね。
だけど意外とそういうことを言いたがる人多いんですよ。「昔こうだったから、今こうじゃない」みたいな。
ただ多くの場合、昔こうだったからと今はこうだろう、未来はこうだろうっていうのは繋がってないんですよね。
繋がってないけど、人間は勝手に連続性というのを予測して、こうなっているに違いないと思い込むわけですよ。
でもそれは概ね間違ってるんですね。
これからの時代に必要なこと
だから何か自分がやろうと思った時は、常に最新の情報を調べてみる。
ちゃんとしたソースのある数値化された、思い込みとかで個人が書いたブログじゃなくて、データとして提示されているものをチェックする。
その上で、今を知るべきなんです。
自分が知ってる時はこうだった、自分はこう思うみたいな、「思う」っていうのは確かに誰でも思うんですけど、
それを前提に話を進めちゃうと、元々の土台、基盤が思い込みかもしれなかったら、その上に何を積み上げても思い込みじゃないですか。
でもそれをやる人が多いんですよね。
だからそういう風な考え方はかなり危ないと。
何か自分が新しいものを始めようとする、もしくは人に相談を受けたりする時は、もう1回最新の情報っていうのも調べ直して、考え直して、今どうなってるんだっていうのを客観的に知ることは、是非やって欲しいと思います。
今ぐらい時代の流れが速いと、もう全部追っていくなんてできないと思うんですよ。
それはしょうがない。
だから必要な時にちゃんともう一度調べ直す。
思い込みとか過去の経験ではなく、もう一度最新の情報をインプットすることを癖付けておけば、外さないという話でした。
今回は以上となります。ありがとうございました。
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