ついカッとなってしまう人はどうすればいいか?【ご質問への回答】

どうもこんにちはGです。
今回は以前の記事にコメントで質問をいただきましたので、それに対する回答をお送りしたいと思います。

思い通りにならないイライラを鎮める方法という記事に対して、 SJ さんという方から次のような相談が届きました。

うまくいかないことがあるとつい「文句」が出てしまいます。これを聞く妻は「あなたは文句ばっかり。いつも自分ではなく何かが悪いんだもんね」と言って私を「口撃」してきます。

私は独り言のつもりですが、もうずっと何年もウンザリしているのでしょう、私を本当にどうしようもない人間だと言わんばかりです。こうなると「オレは確かに文句を言ったが、君に言ったわけじゃない。何で君はオレを責めるんだ⁉︎」と怒りが爆発してしまいます。

思い通りならないことで、返って良かったと思える点を列挙していく。とても良い案だと思います。ぜひやってみたい。ですがそれは冷静だったらできるかも、と言う話です、私にとっては。何とか不満や憤りを感じても、反射的に「文句」が出ないようにする方法はないでしょうか。

怒りを感じることとその反応が直結されていてどうにもならないように感じています。生い立ちも関係していると思いますが、「自分が不当に扱われている」という思いに「耐性」がないというか。速攻で反撃して自衛しなければという思いに駆られてしまうのです。とにかくトリガーが引かれても一瞬だけでも思いとどまれるように、できれば踏みとどまって「自分にも落ち度があったのでは?」「返って良い事だってあるのでは?」と振り返れる良い方法はないでしょうか。

この方は多分とても頭のいい方だと思うんですけど、既に現在の自分の状況、文句を言ってしまう理由とか、自分が本当はどうすべきかが整理されてると思うんですね。

だから問題というのは、何が問題なのか整理されてる時点で解決の直前まで来てるので、後はちょっとした考え方を変えるとか、環境や現状の状況を理解する、そういったことを少しするだけで劇的に状況は変わるんですよ。

まず知って欲しい事は、ご自身と奥さんの間では、言葉の受け取り方や感じ方が大きく違うということなんですね。

人間は外交的な人、内向的な人、活発な人、そうじゃない人、いろんなタイプの人がいますから、近くにいる人、特に自分と相手しかいないような状態で何かを言われると、それが全て自分に向けられてるという風に感じる人は結構多いんですよね。

実は私もそうで、全ての責任は自分にあるように考えなさいっていつも言ってるんですけど、そういうタイプの内罰的、自罰的な人間は、自分に向かって文句を言われてると感じてしまうんですね。

私も例えば誰かと二人でいるとき、相手が言っても意味のないことを言っていると、なんかちょっと腹が立つときがあるんですよ。

それ言ってもしょうがなくね?とか、そんな風にグチグチ言ってる暇があったら何とかした方がいいじゃん、なんで何にも改善しようとせずに文句言うのっていう風な気持ちも湧くんですね。

だから奥さんは私と一緒で、自分と相手しかいない状況で言われている言葉は、みんな自分に向けてぶつけられていると感じてしまうタイプの人なので、それが批判的な言葉だったら、攻撃されてるとか、人のせいにしているっていう風に受け取ってしまう性格なんだっていうことなんですね。

次に押さえるべきこととして、何か思い通りにならないことがあったときに反射的に文句が出てしまうのは、自分の心を守るために自然に起きてる反応なんですよ。

例えば怪我をした時に「痛ッ」って言うのは当たり前じゃないですか。このときに言わずに我慢するのはある意味不自然な行動なんですよ。

だから自分自身を守るために必要な行為なんですよね。それで心のバランスを取ってるわけです。

だけど奥さんは、言葉に対しての受け取り方が違う存在なので、自分に言われてるっていう風に受け止めてしまう。

このすれ違いによって発生している問題なんですよね。

それがもう結構何年も続いてるみたいですから、奥さん側にしてみればもう聞く耳持たないというか、この人はこんな人なんだっていうぐらいまで今は悪化している状態だと思います。

じゃあこれをどうにかしていこうってなったとき、何かストレスになる状況が発生したときにパッと何か反応するのは、自分の心を守る上で必要なことなんですね。

ただしそのやり方が、近くにいる人とか、他人に迷惑をかける形だと少しよろしくないわけです。

だから今は文句を言うことでバランスを取られてると思うんですけど、これを違うものに変えていくことが大事だと思うんですね。

例えば、うまくいかないことがあったときの口癖を変えてみるんですね。
考え方は変えられないんですけど、言葉とか振る舞いは変えやすいんですよ。

これは行動習慣と言われるものですが、振る舞いが変わっていくと、その振る舞いに引っ張られて考え方も変わっていくわけです。

笑えば心は朗らかになるし、怒れば本当に腹が立つんですよね。
腹が立ったから怒るわけじゃなくて、怒るから腹が立つわけですよ。

だから悪い方向に進まないためには、最初のアクションをポジティブなもの、楽しいものに変えるのが一番いいんですね。

例えば、実業家の斎藤一人さんという方は「ツイてる」を口癖にしましょうと言っているんですけど、これも一つの手なんですね。

つまりうまくいかないことが起きたら「クソ!」って言う代わりに「ツイてる」と言う

もし「ツイてる」って言うのが恥ずかしかったら、「やったぜ」でもいいし「面白い」でもいいんですよ。

私も何かあったときは「面白い」って言う風にしているんですけど、そうすると脳は何が面白いのかを探し始めるんですよ。

脳というのは、疑問を投げかけられないと動かないので、自分が自分自身に疑問を投げかけるのは大事なんですよね。

何が面白いのか考えられたら、こんなことが起きるなんて面白いとか、こういう状況そのものが面白いという風に思えてくるんですよね。

何かあったとき、それを咄嗟に悪く答えずにポジティブな受け止め方をすると、脳はポジティブな受け止め方をしようとするんですね。

そうすると怒りに繋がらずにそこで一歩止まれるわけですよ。

そういう風な振る舞いをずっと続けていけば、奥さんを例えば5年怒らせていたなら、今後5年以上続けていればプラマイゼロになって、それ以上続けていれば、あなた変わったわねとか、良い方向になったわねっていう風になるわけです。

もちろん、今回のは一歩踏みとどまるにはどうしたらいいかっていうご質問だったので、悪い習慣をなくすのではなくて、もうちょっと良い習慣に置き換えましょうっていうのが今回の答えだと私は思います。

ただ奥さんが怒っているのはまた別の問題なので、それに関しては奥さんを怒らせた分と同じだけ以上の時間をかけましょうという答えになります。

それだけやったら、相手もこちらが変に取り繕わなくても認めてくれるだろうっていうことです。

では本日は以上となります。ありがとうございました。

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1 個のコメント

  • 「面白いな、それ」っていうのをわたしも口グセにしたいと思います。ありがとうございます。何か具体的なアクション(それも「怒り」と同時か、できればその直前に)が取れればと思っていたので助かります。良い時も悪い時も「面白いな」を優先してみます。

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