どうもこんにちはGです。
今回は歴史の学び方から学ぶ次世代ビジネスについてお話したいと思います。
目次
歴史の勉強法はビジネスにも使える
まあ私は歴史苦手なんですけど、歴史の効果的な学び方があるんですよね。
それは「メモリーツリー」と呼ばれてるような、発生する出来事から樹のように繋がり、そこからの流れを順番に並べる覚え方なんです。
メモリーツリーは結構有名なので、知ってる人が多いと思うんですけど、大事なことは、歴史で起こった事というのは全て繋がりがあって、必然的に起きてることなんですよね。
例えば、戦争とかが起きたとしたら、戦争が起きる原因となることが必ずその前にあるんですよ。
戦争が終わった後に、例えば景気が悪くなったりいろんなものが破壊されたりすると、今度それを取り戻すための新たな施策が打たれたりとか、何かが生まれたりするわけですよね。
出来事というのは、全て前のことがあるから次のことが起きる、次のことが起きるからそれに対して新しいものが生まれる、ということが起きているわけじゃないですか。
だから歴史を学ぶときも、例えば「大化の改新が起きました」みたいな一つの出来事だけを学ぶんじゃなくて、その大化の改新はなぜ起きたのか、誰と誰の話なのかっていうのをもっと前の時代から理解する。
そしてその大化の改新で起きた出来事とそこで起きた変化というのが、その後どのように世の中に関わっていくのか、そこで位が変わったこの人は、次この立場になって、その次こういう風になって、という風に追っていくと、歴史の中で色々な形でずっと登場してるんですよね。
そういったことを追っかけていくから、次がすごい理解しやすくなるわけです。
実はこれビジネスの世界でもやっぱり一緒で、色々ビジネスの手法とか、今注目すべき考え方というのは変遷していくわけですけれど、これは必然的に生まれてるんですよね。
ビジネスの手法にも繋がりがある
セールスレターは必然的に生まれた
例えば、昔、物を通販で売るというのは、チラシとか新聞広告という紙媒体がメインでした。
その時は、その記事の中で、どれだけいい商品かということを伝えるために「コピーライティング」というのが磨かれたんですね。
それがインターネットの世界に移って、提供できる情報量が増えたわけですよ。
紙面とか紙の上だと、決まった枠の中にデータを収めないといけないわけですけど、インターネットなら縦長のページとか複数のページを使って、いくらでも情報を伝えることができるわけですね。
そうなってくると、もうその頃には色々な商品が世の中に溢れているから、自分たちの商品は素晴らしく良いもので、そこを信頼してくださいよ、というのはもう全ての会社が言ってる話なので、自分たちの商品こそがいいんですよっていうのを信頼してもらうためにそのページがどんどん長くなっていたわけです。
これが皆さんご存知の「セールスレター」ってやつですね。
セールスレターが長くなる理由
ところが信頼してもらうためにどんどん長くなっていくと、今度みんな読むのが大変になっていくんですよね。
セールスレターというのは、自分たちの商品を信用してもらって「いいものなんだろうな」って思ってもらうだけのために長いんですよ。
だから例えば大手のブランドのセールスのページって短いんですよね。
例えばお化粧品を売ろうとした時に、全く無名のところが売ろうとしたら、なんかウチは品質がいいんですよとか、研究者がちゃんと研究して作ってるんですよとか、安全管理はこのようにしてるんですよっていうことをセールスで長々説明する必要があるんですよ。
そうしないと、「こんなものをこんな高額で買っていいのかな」ってなっちゃうんですよね。
だけど、大手の例えば資生堂とかが、「うちは資生堂プロデュースですよ」って言ったら、ほとんどの人は「資生堂さんが出してるなら大丈夫だろう」って思うわけですよね。
肌に悪いものは入ってないだろうっていう、もう「資生堂です」で済むわけじゃないですか。
これ車とかなら「うちはトヨタですよ」って言ったら、もうそれだけで勝ちみたいなもんですよね。
こういう「ブランド力 = 信用力」というのがあれば、長さはいらないけど、ゲリラ戦略的にそんなブランドのない人が勝つためには、その情報提供の中で自分たちをブランド化しないといけないわけです。
プロダクトローンチが生まれる
自分たちをブランド化する為にセールスレターは長くなっていくけど、これはもうみんな中々読んでくれない状態になってきたんですね。
それを縦長という物理的な長さじゃなくて時系列に置き換えて、セールスレターを例えば5等分して、それを5分割したメールだとか動画だとか、そういったものでお客さんに伝えていこうと。
しかも、そうした方が効果的でもある、というので「ステップメール」が生まれ、そのステップメールをさらに動画にした方がもっと効果的であるというので、「プロダクトローンチ」というのが生まれていったわけですよね。
あれも結局、長いセールスレターの効果が落ちたから、そのセールスレターの形を変えるという必然としてローンチが生まれたわけですよね。
ところが、そのローンチは最初に獲得する見込み客の数が一番大事なので、その為にはお金をかけて見込み客のメールアドレスを集めるわけですよね。
ここにウン千万とか平気でかかってしまうので、それを回収するためにすごく高額の物を売ったりだとか、一度集まったメールリストに対して、そのメールリストが反応しなくなるまで次々と商品を売り込み続ける「焼畑農業」が行われたわけですよ。
この「焼畑」というのは例え話じゃなくて、そういうプロダクトローンチをやってる六本木ヒルズとかで稼いでる会社の社員が「もうウチ焼畑ですから」とか言うレベルなんですよね。
そういう根こそぎ持っていく、ということをずっとやってきて、でもそれが去年ぐらいから劇的に効果が無くなったというか、もうみんな刈りつくされてしまって、高額のお金を吸い取り尽くされて、しかも効果が出ないことがほとんどで、ローンチというものが物凄く駄目になってきたわけですね。
プロダクトローンチは終わった。じゃあ次は?
じゃあ「次はどうなの?」ってなった時に、結局ローンチとかで、実際に効果があるかないか分からないようなものを、高いお金で、買う必要のない人まで、ゴリゴリ売り続けるという詐欺的な商法を繰り返したから反応が落ちたわけなので、次の必然として信頼できるもの、もしくは「売るもの」が変わっていくっていうことが今起きてるわけですよね。
その信頼というのが、自分を信頼してくださいの信頼じゃなくて、信頼できる我々は仲間なんですよ、繋がりが残るんですよ、という売る側買う側だけのこれまでの関係性よりも、もっと継続的な関係に進み始めたわけですよね。
これがよく言われるコミュニティに進んでいるというのはそういうことですよね、
結局、コミュニティというのは、価値観の共有なんですよね。価値観が共有される人間と人間は一緒にいたいわけですよ。
「これからはコミュニティだ!」では危険な理由
これはビジネスの場においてもやはりそうで、その商品提供者とそのコミュニティへの参加者という立場の違いはあれども、そこの中に一つの共通する価値観があるからその場所に居続けたいと。
その中での情報のやり取りという形でのコンテンツビジネスになってきている、という風に全て「前こうだったから、それに対して次はこうなったんだよ」っていう風な変化が今起きてるわけですよね。
それを全く知らずに、「これからはコミュニティだから、会員制サイトを作ればいいや」っていう風にしちゃうと、なぜみんなは会員制サイトに入りたいのか、という大事なポイントを見逃すんですよ。
会員制サイトというのは、月額課金で月額のグループの中で、先生が月に2回か3回メールマガジン投げてくれるとか、そういうものじゃないんですよね。
それはもう昔からあるわけですよ。
そんな昔からある月額制の会員制サービスが今みんな欲しいわけじゃないんですよね。
今みんなコミュニティだとか、そういう月額会員制のサービスがこれからオンラインサロン的なものが大事だ流行っていくって言われてますけど、あれはオンラインサロンというコミュニティこそが、信頼の回復の意味で大事なのであって、月額会員が大事なわけないではないんですよね。
ところが、そこを理解していないコンテンツ提供者は、売り切り型の商売ではなかなか利益が出しにくくなったから、毎月お金を払ってくれる継続課金という形にすれば、額は下がるかもしれないけど、毎月入って安定するから素晴らしい、是非やろう、みたいな発想になるんですよ。
でもそれって情報提供者の都合なんですよね。
未来を先読みする人がやっていること
お客さんが本当に欲しいものは?
情報提供者の都合で、これまでは焼畑したりむしり取ったりローンチしたりしてた人間が、それじゃあ売れない、食えないから、次は月額で囲い込んで、そいつらから巻き上げてやろうなんて絶対うまくいかないんですよ。
お客さんが本当に欲しいものを見逃してるんですよね。
お客さんが本当にそういうコミュニティで欲しい物は、信頼できる価値観の共有なんですよね。
だったら、その人が提供しなきゃいけないものとか、その場で提供しなきゃいけないものっていうのは、自ずと明白じゃないですか。
という風にポイントだけ切り取って学んでも、私がよく言う「よく似ているけれど本質的に全く別な物」というのをまた外すんですよね。
特に自分都合で、自分がこうしたいから、自分がこういうのが欲しいからっていう自分の欲からスタートすると、ほぼ外すんですよ。
お客さんは自分の都合を満たすためにいる存在じゃなくて、お客さんの都合を満たす為に自分が存在している、商売の提供者がいると思わないといけないんですよ。
だから綺麗事じゃなくて、本当お客さんのためにお客さんが欲しいものっていう風に考えないといけないんですよね。
その結果、それがお客さんが本当に求めるものであれば、当然たくさんの人に求められるから、売上も上がるっていう話なんですよね。
なのに逆に自分の売り上げを上げたいから今これ流行ってるだろって正にスタートとゴールがお互い真逆なんですよ。
でもこの間違った自分都合のゴールからスタートしようとする人がとても多いわけなんです。
だからそういう人は、やはり失敗するんですね。
歴史のように連続的に学ぶ
今すでにビジネスやってる人、これからビジネスをやっていこうと思ってる人、もしくはいつかやりたいと思ってる人は、歴史のように連続的に学んでほしいと思うんですね。
そこにちゃんと自分が考察を加えていけば、次何が必要かとか今何が大事なのかっていう勘所をちゃんと見えるようになるんですよ。
だけどピンポイントで、これからローンチだとか、これからオンラインサロンだ、これからコミュニティだ、みたいなそういう学び方で学んでいくと、それがなぜ廃れるかも分からない。
そしてそれが廃れた時に次は何が必要かも分からないんですね。その手法論はその場でしか使えないわけですから。
次の段階に世の中がシフトした頃になって、また慌てて次の塾とかに入って次のやり方とかを学ぶわけですよね。
それはとっても効率が悪いし、どちらかと言うと、後手に回るビジネスになっちゃうんですよ。
ビジネスっていうのは終わりがないし、ずっと続くもんじゃないですか。
だからこそ自分がちゃんと今の世の中の、少なくとも自分のマーケットのストーリーとか、展開っていう変遷をですね、これって絶対直線的なもんじゃないです。
変遷だけじゃなくて人類の進化というのは、直線には絶対にならないんですよ。
でも人間って直線的な変化を想像しちゃうんですよ。だからこそリアルの数字、リアルの情報、リアルの変化を常に追い続けていく必要があると私は思います。
それでは今回の話は以上となります。ありがとうございました。
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