愚者の妄想と賢者の知略。その差をつくる決定的な違いとは?


どうもこんにちは G です。
今回は「見通す力のつけ方」というお話をしたいと思います。

知識だけで終わる人、能力として使える人

見通す力というのは、何か問題があったときとか、そういう自分が何か考えたときに、「こうやったらうまくいくだろう」という風に、将来のルートを見通す力のことなんですね。

これがある人っていうのは、何かトラブルが起きても、もしくはこれから新商品を開発するとかビジネスを始めるというときでも、うまくいくルートがどんどん見えてきて、やろうとしてることもうまくいくんですね。

ところが見通す力のない人っていうのは、色々考えたり勉強したり、色々調べたりする割には、あまり役に立たない、学んだことが実践に使えない、実際に自分がやってみても思うような成果が出ない、うまくいかないっていう悪い結果が出てしまうわけです。

色々と考えたことが役に立たない状態で終わってしまうのか、それとも未来に役立つ形になるのか、どういうところがその違いを分けるのかっていうのが、今回のテーマです。

この状況を説明する例えとして、人間観察の話をしたいんですね。

人間観察っていうと、なんか「趣味は人間観察です」とか言って嫌われるタイプの変な趣味だと思うんですけど、たまにいますよね、趣味は人間観察ですとか言うちょっと頭の痛い人。

ただ人間観察という行為そのものが愚かしいわけでは当然ないんですよね。

例えば警察とか諜報機関とか、それこそCIAとかは人間観察をトレーニングするカリキュラムがあるんですよ。

どういう風にするかっていうと、相手を見た時に、その人の仕草とか服装とか、総合的な視覚聴覚の情報から、この人はどこの出身で、今からどこに行こうとしてるとかを想像して、それが正解かどうかの答え合わせをしていくんですね。

それが自分の中にデータベースとしてたまっていくと、初めて会った人でも、「こいつはヤバい奴」とか「この人は一見ヤバく見えるけど、ヤバくない人だ」っていうのが分かるようになるんですよ。

警察とかが不審者を見つけられるのは、やっぱり人間観察の力があるからなんですね。

じゃあさっきの一般人が趣味としていうと、イタタって顔をされる人間観察と、ちゃんとした職種の人がやっている人間観察、そして実践に使えている観察力はどう違うのか。

これは検証をしてるかしてないかなんですよ。

つまり趣味として頭の痛い人だと思われる人間観察っていうのは、勝手に相手のことを自分流に解釈して、「あなたはこういう人ですね」っていう風に妄想してるだけなんですよね。

なんかイスに浅く腰掛けてるから、話に興味がないでしょとか、なんか電話をしてる時にその電話をしっかり握っているから、電話の相手は好きな相手でしょとか、そういうことを妄想してるわけですよ。

もちろん、そういったことはプロの人間もやるわけです。

ただ、例えば席に浅く腰掛けているから、今の状態に興味がない、退屈してるんだなって思っても、もしかしたらその人は痔とかでお尻が痛いから浅く座ってるだけかもしれないですよね。

だからそういう例外が当然あるわけですけど、成果を出せない人っていうのは妄想で終わってしまうから、何一つそこから経験値が溜まらないわけですよ。

ところがそれが仕事に使えるレベルまで上がっていく人っていうのは、それを確認するんですね。

もちろん、いきなり「痔ですか」って聞けないですけど、例えば退屈されてますかっていうのは聞けるわけですよね。

その辺からまた実際の検証ができるわけですよ。

こういう検証をやることで、自分はこう思ったけれど、リアルはこうだったんだな、このように考えないと事実は見えないんだなっていう風に、自分をどんどん修正してレベルアップできるんですね。

答え合わせが大切

ちょっと不適切な例えですけど、女の子に声をかけて仲良くなるナンパ師とかも、数千人以上に声かけてるベテランの人間に言わせれば、声かける前に分かるって言うんですよね。

もう「この子いけますよ」とか目利きができるんですね。一番大事なことは、いける子を見つける目利きだとさえ言うんですよ。

本人は目利きっていう言葉で言ってますけど、これは人間観察の後の分類なんですよね。

人間観察をして、この人はこういうタイプだって自分の中でまず分類する。ここまでは頭の痛い妄想君もそういうベテランの人も一緒です。

ベテランで成果出す人は、この後に実際に声をかけるなりして、それが正しかったかどうかの検証をするんですよ。

いけると思ったけど、こういうタイプはダメだったっていう風なものが、自分の中に溜まっていくと、最終的には見ただけで分かるようになるんですよね。

先程のCIAとかの話も同じで、彼らは例えば空港で歩いてる人が、どこの国に行くのか、どこの飛行機に乗るのかっていうのを当てるらしいんですよ。

季節に合わない服装をしているし、バカンスの感じだから南の国に行くに違いないって推理できるわけですよね。

実際、どの飛行機乗り場に行ったかを確認して、正解したら1ポイントとか、そういう風に検証できるわけです。

ところが表面だけ見てると、バカンスの服装をしているから、南国に行く人に違いないと思ったら、実は帰ってきたばっかりの人だったとか、日焼け度合いを見逃していたとかもあるわけですね。

帰ってきた人は日焼けしてるはずなので、日焼け度合いが今自分のいる地方にしてはちょっと濃いから、この人は帰り道だっていうのもわかるわけです。

やはり実際の答え合わせをしていかないと分からないわけです。

これはビジネスとかも一緒で、何をしたらいいですか、どのようにしたらお客さん集まりますか、どういう広告文を出せばたくさん売れますかっていう話はされるわけですけど、結局どれが正解なのかは、やるまでは分からないんですよね。

買うのはお客さんなので、お客さんの懐具合とか、シーズンとか、その時の流行りとか、色々なものが影響するじゃないですか。

ところがこちらの仕掛ける側というのは、その全ては把握することはもちろん無理なんですよね。

だから、例えばマーケティング的にはこうですよとか、そういう知識からまず最初の考えを出すわけですけれど、それをやっぱり検証して何度も何度も検証していくことで、実際これはよく売れるって言うけど、今のこのシーズンは売れないねとか、これはよく売れないって言われてるけど、実際はちょこちょこ売れるのかとか、そういうのが見えてくるわけです。

これは本人が検証してるからなんですよね。

検証してない情報っていうのは、結局その人の推論でしかないので、答えはないわけですよ。それには価値がないんですよね。物を考えるたたき台ぐらいにしかならないわけです。

でも多くの人は自分の頭の中で考えただけの状態で終わっちゃうんですよね。頭の中で無理とか難しいとか、もしくは無条件に絶対うまくいくとか考えるだけで終わっちゃうんですよね。

だからいつまでも自分の想像の枠から出られないんですよ。そしてその想像は大して当たってないんですね。

自分をアップデートさせる

世の中を見通せるぐらい分かってる人とか、何でも答えを出せる人っていうのは、実際に検証してリアルのことを知っていて、そのリアルの情報をもとに自分をどんどん変えていってるからなんですね。

この自分を変えていくっていうところがポイントで、先ほどの人間観察のような妄想で終わっちゃう人っていうのは、自分は変えないんですよ。

自分の考え方とか自分の思いを押し付けてるだけなんですよね。

「あなたはこういう人でしょ。だってこうだから」みたいに押し付けるだけの人は、やっぱり成果が出ないんですよ。自分っていう小さい小さい世界で生きてるからです。

だけど優秀な人ほど、そのリアルとか現実に自分を寄せていくんですよね。だから自分はどんどんアップデートされていって、優秀になっていくわけですよ。

大事なことは、やはり検証をするっていうことです。

実際に行動して検証して答え合わせをする。そして答え合わせをして終わりではなく、その答え合わせをしたことを元に学習するっていうことですよね。

これを全てのことに対してやっていけば、色々なことが先程の目利きのように見えるようになるんですよ。

結局、できない人は知識とか情報はあるけれど、実践量がないから目利きができないんですよ。

人間って知識以上の五感的なもので感じる情報って結構多いんですよね。でもここはいくら口で教えられても分からないんですよ。

分からないというのは、言葉の意味としては分かるけれど自分はできるようにならないんです。

自分ができるようになるためには、世の中を見通すようになるためには、自分が実際に行動して、検証して、そこから学習する。

これをひたすら繰り返すしかないんです。

だから皆さん人生をより良く生きていたいと、変なトラブルに巻き込まれずに、できるならば最大の効果を得ながら生きていたい、ビジネスをしたいと思うんですよ。

その為には、本ばかり読むのではなくて、実際にそれをやってみましょう、本を読むことはもちろん大事です。だけど本だけ読んでもしょうがないんですよね。

「書を捨て街に出よう」っていう言葉がありましたけど、正にそうで本を読むのはそのスタートラインに立つまでの準備みたいなもんだと思っておいて、

その後は読んだこと学んだことを実際に試してみて、その結果から自分が学べるかどうか、これで自分がその全ての事を上手くするための力が身につくようになります。

今回は以上となります。ありがとうございました。

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