ビジネスでお金を稼ぎたい人が誤解していること

どうもこんにちはGです。
今日は、ビジネスが儲かる儲からないは、提供するサービスの質ではなく手離れの良さであるというお話をしたいと思います。

儲かるビジネスとは「手離れのいいビジネス」である

ビジネスをする上での大前提

結論はもう言っちゃっているわけですけど、当然ビジネスをするということは、それによって利益を出すことが一番の大目的ですよね。

利益が出せないと、それがいかに人に喜ばれようが、ビジネスとしては失敗なわけです。

そうでなかったら、ボランティアでやればいいじゃんという話ですよね。

どうしても日本人ってあまり稼ぐことを良しとしないというか、お金を追求しちゃいけないみたいな心のブレーキが強い人が多いんですね。

でも稼がないと、自分のビジネスに協力してくれた人にお金を払えないわけです。

自分自身にお金が残らないということは、自分もお金が使えないということになります。

お金が使えないということは、他の人にお金を与えられないということになっちゃうんですね。

結局、お金というのは、回り回っていくものであって、溜め込んでしまうというのは一番良くないわけです。

自分がお金を使うということは、そのお金を受け取っている他の商売をしている人を助けることでもあるので、お金をある程度使わないといけません。

その為には自分が稼がないといけない。

自分のパートナーとか社員とか外注先にもちゃんとお金を払えるようにする為には、まず自分がしっかり稼がないといけないわけです。

クオリティよりも大切なこと

じゃあたくさん稼ぐにはどうしたらいいでしょうか。

ここでビジネスをあまりやっていない、分かっていない人は、自分のサービスのクオリティとかを追求し始めてしまうんですね。

他にはないサービスとか、よく言われる自分の強みとか、そういったものを物凄く努力して、レベルアップしようとして、中にはそこに一生懸命になりすぎて、サービスのリリース自体できなくなっちゃう人とかいるんですよ。

ノウハウコレクターというか、勉強で止まってしまうタイプの人ですね。

そういう人達に早くリリースしなよというと、「いや、自分はまだまだですから」みたいな感じになるんですね。

でも間違えないで欲しいのが、一定のクオリティが必要という前提条件はありますけど、サービスの利益の大きさを確定するものは、サービスのクオリティではないんですね。

そのサービス自体がどれくらい売りやすいか、自分の手を離れても売れていけるかという「手離れの良さ」なんです。

自分が売らなくてもいい

例えばですけど、物凄く素晴らしいアドバイスができるとします。物凄い知識があって、相手に的確なアドバイスができます。

ただし直接会って喋らないといけないから、月に10人までしか絶対に受けられないビジネスです。

もう一つが、ある程度素晴らしい内容を色々な人が読んでも分かる形にして、その代わり読む人にピッタリというわけではないですけど、

最大公約数的には分かりやすい内容の教材なり本なりを作って、それを何千人にも売っているビジネス。

どっちの方が利益になるかというと、当然、後者の方ですよね。

そういう風に自分の手を離れても売れるものというのは、極端な話、自分が売らなくても他の人が売ってくれるわけです。

つまり売ってくれる人を増やせばいい話ですから、売上というのをどんどん増やしていくことができるんですね。

手離れの良いビジネスの事例

こういう風に概念的な話をすると難しく聞こえるかもしれないので、実際に例え話をしますね。

あるリフォームの会社の話です。普通、リフォームをお願いしたいとなると、営業マンがちゃんと見積もりに行かないといけないんですよ。

築何年なのか、それが鉄筋なのか、木造なのか、水回りはどうなっているのかとか、現在どれくらい古びてて、どういう風にしたいのか、という完全オーダーメイドですよね。

そうなると、そういう知識がしっかりある人間が行って、実際にお宅拝見をして、相手の要望を聞いて、これくらいかかりますというオーダーメイドの見積もりを出さないといけないわけですよ。

それをするスキルって結構レベルが高いんですね。

「水回りはこれくらいですね」とか「床板全部張り替えになります」とか、そんなのを全部知識として持ってないといけないわけです。

それができる営業マンというのは、知識も経験もあるベテランの営業マンになってくるので、たくさんの仕事が引き受けられないわけですよ。

ところが最近というか、ここ10年くらい前から増えているのが、分かりやすい「水回り一式100万円プラン」とか「壁紙張り替えだけ20万プラン」みたいな相手を無視して、分かりやすいパッケージだけまとめたサービスというのがあるんですね。

これをすれば入りたての新人営業マンでも売ることができるので、当然半人前でも仕事を取ってこれるんですよ。そうすると売上としては上がるんですね。

もちろんそのパッケージに合わない複雑な仕事だった場合、そこで改めてベテランの営業マンを呼べばいいので、間口が広がるわけなんですよ。

このやり方でどんどん売上を上げている会社もあります。こうなったときに2つの違いというのが、先ほどの手離れの良さなんですね。

どんな難しい工事ができるとか、どんな素晴らしい木材を持っていますとかの話じゃなくて、その人にしかできない工事というのを少数の人に提供する。

そして誰でも売れる、誰でも分かりやすい、どこの工務店でもできるものという形にパッケージにして、手離れを良くして、たくさんの営業マンが沢山の場所で売る方が、当然利益として上がっていくんですよ。

ビジネスでお金を稼ぎたいなら考えるべきこと

「コンテンツビジネス」は儲からない

だからいつか起業したい、副業したい、もう既にビジネスをやっていて、売上を伸ばしていきたいという方が、

売上を上げる為には、もちろん自分のスキルを上げていく、自分のサービスのクオリティを上げていくのは、前提条件としては必要です。

でもその延長線上に「売上アップ」は無いんですね。そこだけやってもダメなんです。

それより自分の手を離してでも売上が増えていく仕組みを作ることの方が必要なんですね。

だから「コンテンツビジネス」と言われるような、何か教えたり、コーチングしたり、アドバイスしたりする仕事というのは、実は儲からない仕事なんです。

利益率は凄く高いですけど、じゃあ直接相手と会って、何か教えてというのを今の10倍、100倍できるかというと、絶対できないんですよね。

そうなってくるとDVDにするとか、ダウンロード販売するとか、もしくはセミナー会場に来てもらうというやり方しかなくなってくるわけです。

それをやったとしても、元となるコンテンツを自分が作り続けないといけないんですよね。

「利益率」は低くても儲かるビジネス

それであれば例えば物販とか、そういったものはある種自分から完全に手が離せるんですよ。雇った人だけでやらせられるんですね。

利益率はとても低いです。仕入れたものを右から左に流して売っているだけですから、付加価値って意外と付けようがないんですよ。

だから儲かる儲からないで言うと、一見すると儲からないんですよ。

ただ将来的に拡大していきたいとかを考えているのであれば、実は「お勧めのジャンル」だったりするんです。

自分のゴールはどこなのか

こういうことから分かるように、自分がどういう方向に進みたいのか、さらに言えばいくら欲しいのか

そういったゴール地点から考えて、自分が扱うべき商材とか、自分がやるべきことを考えるべきです。

一見、良さそうなこと、クオリティ高めるのはいいことだろうとか、物を売るのは利益が低いから、もっと利益の高いことをしようとか、

そういう目の前の判断基準に飛びついてしまうと、意外とその先は無いことも有り得るわけですよ。

とは言っても、コンテンツビジネスで、凄く優秀な人が、凄く頑張れば一億二億とかは全然いくと思います。

だけど、それよりも色んな先生を集めている衛星予備校みたいな所の方が、売上ベースで言うとゼロが2つ3つ多いですよね。

やはり一人でやるには限界があるんですね。でもその限界レベルの金額で全然いいと、規模的にもそれでいいというのであれば、その選択は間違っていません。

だけど物凄く拡大したいという気持ちがあるのであれば、その選択は最初から間違っているんですね。

これを考えておかないと、やることはAの方なのに欲しいのはBの方。それ永久に手に入らないからという話になっちゃいます。

そういうアンバランスな食い違いを起こしている人は多いと思うんですよ。

だから結局は自分のやりたいこと、欲しいことを理解した上で、今やるべきことをちゃんと知るということが重要です。

その為には、自分が頑張る、自分のやっていることのクオリティを上げる、自分のスキルを上げる、みたいな考え方になりがちなんですけど、

拡大という観点から言えば、その自分という枠を早く取り去った方がいいわけです。

そうしないとビジネスとして数字は上がらないですよ、という話でした。

これは最初、概念だけで伝えるとネットビジネス的な話に聞こえるかもしれないですけど、

商品パッケージの話で言うと、リフォームの会社でも当然起きていることというのが、分かってもらえたように、リアルの会社でも全部同じなんですよね。

だから例えばお勤めの方は、「自分の会社がやっていることの手離れってどうだろう」とか考えてみてもらえると、そこに新しい発展のヒントが見えたりするかなと思います。

今日の話は以上になります。ありがとうございました。

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