人は一瞬で変われる!しかしそこには罠が…


こんにちはGです。
今回は「人は一瞬で変わらない方がいい」というお話をしたいと思います。

こういった教える仕事をしていると、一瞬で自分を変えられるノウハウとか、一気に大きく自分を変えられるテクニックとかを求めている人を非常に多く見かけるんですね。

その気持ちはよく分かります。だけど大前提として、一瞬で変わるというのは、一瞬で戻るということなんですね。

例えば一瞬だけ頑張るとかダッシュするとか無理な仕事をするというのはできるじゃないですか。でもその一瞬だけ無理したからといって、その人の力として根付きはしないんですよ。

その一瞬力を出したというのは、今の自分から乖離したものであれば、その無理が終わると元に戻るわけです。

これはノウハウとかテクニックとか考え方とかもそうで、セミナーに来た瞬間だけ、お〜凄いことを知った!、やる気に満ち溢れている!、YES!YES!YES!と言っている人ほど、家に帰って2日もすれば元に戻るじゃないですか。

そういう風に一瞬で起きた変化というのは、一瞬で戻るんですよね。だから一瞬で変わる方法というのは、正直な話、ほぼゴミなんですよ。

そんなノウハウを求めるべきではないんですね。

本当に価値のあるもの

さらに言えば、一瞬で変わるテクニックとかスキルがあったとして、あるにはあるんですけど、それはその人だけじゃなくて、他の人も一瞬で身につけることができる内容なんですよね。

ということは誰もが簡単に身につけることができるテクニックに価値はないんですよ。価値があるというのは、誰もが持っていないからこそ価値があるわけです。皆が同じように持っているものには価値がないわけですね。

一瞬で手に入るテクニックというのは、それを自分が自慢したとして、相手が一瞬で真似したら、もう価値はないじゃないですか。その一瞬で価値のなくなるものを求めて、身につけてどうすんだ、という話ですよね。

だから一瞬で身につけるものというのは、あまり意味がない。

これは名言的な言葉を聞いて喜ぶ人は多いと思うんですけど、言葉で変わるというのは、逆に言えばその程度のものなんですね。名言とか涙が出る言葉とかを読むと、気持ちは良いんでしょうけど、それで良くなった気持ちは、すぐに元に戻るんですよね、

だから実際に役には立たないというか、その人には根付かないんですよ。その人に根付くものは何かというと、やはり習慣化されたものだけなんですよね。

習慣化されるにはどうしても時間がかかるわけです。当たり前ですけど、人間が物を覚えるというのは、脳の働きですよね。

脳というのは、何かが入って来たり考えたり知ったりしたら、シナプスとシナプスが連携されて、回路が生まれるわけです。そこを電気信号として情報が流れるんですね。

それが何度も流れることによって、その回路が太くなって、短期記憶から長期記憶に強化されて、それが頭の中にすぐ出てくる状態になるわけです。それがようやく習慣化されたというか、自分に中でいつでも発想できる、思い浮かぶ、根付いている状態ということですね。

その為には、脳の中で何度もそれについて電流が流れることが必要条件としてあるので、一瞬流れただけじゃダメなんですよね。つまり時間をかけないといけないわけです。

だから何かを学びたい、何かを手に入れたいと思う人は、逆に早く手に入るもの、一瞬でできることを求めるのではなくて、これは3ヶ月やるとか、3年やるという目線で、ノウハウとかテクニックを選んだ方がいいんですよ。

よく昔から「急がば回れ」というように簡単に手に入って、簡単に成功しようと思うネタほど、すぐに飽和するんですよね。

いま何とかで儲かっている人がいるとか、ビットコインが〜、アフィリエイトが〜とか簡単なものほど、結局みんながそこに飛びついて、皆が同じようなことをして、すぐに飽和して、レッドオーシャンの殺し合いの世界になるわけじゃないですか。

だけど成果の出るものに3年かかるものにチャレンジする人はほとんどいないわけですよ。いないから、3年かかって成果を出したときライバルが非常に少ないわけです。だから安定的にずっと成果が得られるんですよね。

確かに気持ちとしては、すぐに結果が欲しいとは思います。

だけどそういう人は3年経った後も何も手に入れてなかったりするんですよ。それか何も残ってなかったりするんですね。反対に遠い道から入った人は、3年後に自分の中で能力とか金銭とか色々な資産を築けるんです。

早く成功したい人ほど成功しない

成功したい人ほど短期的なことを求めるのはやめて、例えば1ヶ月でできるようになりますとか、短期的なものを大事にするのではなくて、時間はかかるけど、確実に本当に根付くものが学べる所を選ぶ。

それをちゃんと自分は長期的に学ぶつもりで取り組む。最初から長期的な気持ちで取り組むのであれば、できるんですよ。

それなのに同じことであっても、1ヶ月で成果が出ると思いこんでやってみたら、1ヶ月で成果が出なかったら辞めちゃうじゃないですか。でも1年はやると決めてやってみたら、1ヶ月で成果が出なくても当たり前だと思って、次のチャレンジができますよね。

同じことでもその人の気持ちの持ち方で成功するかしないかが変わってしまうんですよ。だから「時間をかけて自分は手に入れるんだ」という考え方こそが大事になるんですね。

少し脱線しますけど、体育会系の人達が頭悪そうだけどものになるとか、仕事ができるとかの理由の一つがそこにあると思っていて、スポーツとかって最初から上手くやれる人はいないじゃないですか。

何度も汗かいて、泥臭い練習とか、反復練習を繰り返してようやくできるようになりますよね。仕事とかも同じで、最初から契約が取れるとか、最初から儲かるとか、最初から上手なブログの記事が書けるとか、そんな人はいないわけですよ。

だから最初から上手くいくはずがない、何度も何度も泥臭いことをやって、叱られて注意されて、手直しされながら成長するんだ、という前提で取り組んだら、絶対上手くいくんですよね。

なのに最初から上手くやろう、良いのを作ろう、「私が作ったのはまだまだです。人様に見せられるようなものじゃありません」みたいな感じで、高みを目指しているようで、泥臭い所から逃げているだけの発想で、常に成功ばかり追い求めてチャレンジすると、結果として反復ができないんですね。

だから成功もしない。

逆説的な言い方になりますけど、目の前の成功を求めて、必死に走る人間ほど成功しないです。上手くいかないのも当たり前、時間もかかるのも当たり前という考え方が大切です。

これは諦めているのではなくて、だからこそ泥臭いことを繰り返して、時間をかけて、成功するぜ、結果を出すぜ、と思っている人が成功できると思います。

それでは今回のお話は以上になります。ありがとうございました。

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